今や世界中で多数の人がスマホを所有しSNSで情報交換をしています。そして企業やブランドにとっても今やSNSを使ってのSNSマーケティングは欠かせないマーケティング手法の一つとなっています。ですが、「どのSNSを選べばいいかわからない」「SNSマーケティングが成果につながらない」と悩むケースも少なくないようです。
SNSマーケティングを成功させるためには、企業やブランドのターゲット層が好むSNSを正確に知り、そのプラットフォームで効果的なマーケティング活動を行うことが必須です。今回は世代ごとの特徴やそれぞれの世代に人気のSNSやスクリーンタイムについて詳しくご紹介します!
SNSを使っている人口
2024年1月現在、全世界のインターネット・ユーザーは53億5000万人で、世界人口の66.2%に相当しています。このうちソーシャル・メディア・ユーザーは世界人口の62.3%にあたる50.4億人です。この統計からインターネット・ユーザーのおよそ95%がソーシャルメディアを使用していることが伺えます。
世代別!人気のSNSやスクリーンタイム
ソーシャルメディアは世代によって使うプラットフォームや使い方が異なることが明らかになっています。世代ごとに人気のSNSやスクリーンタイムなどを詳しくみていきましょう。
Z世代
Z世代は、1997年頃から2012年くらいまでに生まれた現在27歳から12歳くらいまでの世代のことをいいます。この世代の特徴はデジタル化された社会に慣れていて、コミュニケーションに長け、オープンで多様性や協調性があることがあげられます。Z世代は現代の労働人口の5%を占めるといわれています。
Z世代に一番人気のあるソーシャルアプリはYouTubeで、Z世代の84%が使用しています。2位はインスタグラムの75%で、まだまだインスタグラムがZ世代に人気があることが伺えます。また、TikTok(69%)とSnapchat(63%)も2位のインスタグラムとそれほど離れておらずZ世代に人気のアプリとなっています。
今、Z世代で最も急成長しているプラットフォームは、フィルターやエフェクトを通さず日常のリアルな風景を切り取った写真を投稿するBeRealとLinkedInとなっています。LinkedInにアクセスが増加しているのは、より多くの若者が社会進出を目指してるためと考えられています。
Z世代は毎日平均2時間55分をソーシャルメディアに費やしているといわれています。
ミレニアル世代(Y世代/ジェネレーションY)
ミレニアル世代(Y世代/ジェネレーションY)は1981年から1996年に生まれた人たちで現在 28歳から43歳の世代を指します。ミレニアル世代の前半に該当する人々は、WindowsやMacの普及とともにインターネットの発展を経験し、後半に生まれた人々はデジタルネイティブと呼ばれる環境で育ちました。そのため、ミレニアル世代は、インターネットでの情報収集が得意で、SNSを使いこなし、ワークライフバランスや多様性を大切にするという特徴があります。また環境や社会問題への意識が高く、物より人との関係や体験を重視します。
ミレニアル世代(Y世代/ジェネレーションY)は現代の労働人口の35%を占めるといわれています。
ミレニアル世代は90.4%がソーシャルメディアを積極的に利用しており、この世代の人気SNSのトップ3は、Facebook(87%)、Instagram(72%)、YouTube(66%)となっています。Z世代に人気のTikTokに関してはミレニアル世代では49%しか利用していません。またLinkedInメインユーザーはミレニアル世代であり、ユーザーの47%を占めています。この世代のソーシャルメディアの平均使用時間は2時間38分となっています。
X世代
X世代は1965年から1980年の間に生まれた世代で現在44歳から59歳の人々を指します。X世代はデジタルテクノロジーの発展前に育ったため、アナログ世代として育ち、幼少期にテレビに親しみ、成人した後に携帯電話やインターネットの普及を体験した世代です。X世代は個人主義と内向性を特徴としており、政治や社会に対して冷めている傾向が強いといわれています。X世代は現代の労働人口の25%を占めるといわれています。
X世代に人気のSNSは、1位はFacebook(81%)と2位YouTube(65%)となっており、この世代の約75%はFacebookに毎日アクセスしています。またX世代は家族や友人と交流を楽しむだけでなく、ニュースやショッピング情報などもFacebookをソースにする人が多いようです。TikTokを利用しているジェネレーションXのユーザーは5%未満で、この世代のソーシャルメディアの平均使用時間は毎日2時間ほどとなっています。
ベビーブーマー世代
ベビーブーマーは1946年から1964年の間に生まれた人々で現在60歳から78歳の世代を指します。戦後の高度経済成長やバブル期を経験しており、仕事中心で保守的な価値観を持ち、競争心が強い傾向にあるようです。テクノロジーの使用はX世代より低くなっています。ベビーブーマー世代は現代の労働人口の25%を占めるといわれています。
ベビーブーマー世代に人気のSNSは1位がFacebookとなっており、ベビーブーマーの 68%がFacebookを利用しています。ベビーブーマー世代は、X(旧Twitter)やInstagramのような他のSNSを利用する傾向が低く、65歳以上でツイッターを利用しているのは5%でInstagramのアカウントを持っているのはベビーブーマーのわずか1%となっています。また、その反面、ベビーブーマーはYouTubeでは最も急成長しているユーザー層となっており、エンターテイメントとして、また新しいことを学ぶためにYouTubeを利用している方が多いようです。
効果的なおすすめSNSマーケティング方法
ターゲット層の好みのSNSがわかったら、まずはそのプラットホームに自社アカウントを作って商品やサービスを紹介しましょう。SNSならではのハッシュタグキャンペーンやフォロー&リツイートキャンペーンなどもおすすめです。広告配信や、ターゲット層に人気のインフルエンサーとコラボして企業やブランドの商品やサービスを使ってもらいSNSで発信してもらうのも、そのインフルエンサーのファンに強くアピールできる、とても効果的なマーケティング方法です!
今回はSNSマーケティングを成功させるために世代ごとに人気のSNSやスクリーンタイム、そして効果的なSNSマーケティング方法をご紹介しました。SNSマーケティングをする際はぜひ今回の記事を活用して、商品やサービスのターゲット層に人気のSNSをよく知り、そのプラットホーム上で効果的なSNSマーケティングを行ってみてください!
参照
https://www.statista.com/statistics/617136/digital-populationworldwide/
https://digitalmedianinja.com/blog/what-social-media-do-millennials-use/
https://www.edisonresearch.com/wp-content/uploads/2023/03/The-Infinite-Dial-2023.pdf
https://truelist.co/blog/millennials-vs-gen-z-social-media-usage-statistics/
https://gitnux.org/generation-x-social-media-statistics/#:~:text=What%20are%20the%20most%20popular,Instagram%2C%20Twitter%2C%20and%20LinkedIn.
https://profiletree.com/the-shocking-time-spent-on-social-media-statistics/