このコーナーではアメリカのHR関連の話題や就労ビザ等、アメリカで働くために有益な最新情報を提供しています。今回は在学中に行うインターンシップ、CPTについてまとめてみました。アメリカでの就職・転職に役立つQ&Aコーナーも合わせてご活用ください。
【第3回】アメリカでCPTがお勧めの3つの理由
CPT(Curricular Practical Training)はご存知でしょうか？OPT(Optional Practical Training)は、アメリカの短大、大学、大学院などの卒業後に有給で勤務できる資格ですが、CPTはF1ビザを持つ学生が在学中にキャンパス外で有給のインターンシップができるというものです。今回は、収入以外のCPTの主なメリットについてまとめてみました。
１.アメリカでのインターンシップ経験をレジュメでアピール。
アメリカと日本での採用の大きな違いは、アメリカでは多くの企業が即戦力を求めるところでしょう。日本の場合には、大抵の企業が新卒採用した社員を新人研修などで指導・育成していきます。また研修後は、先輩が実際の仕事を通じて指導していきます。一方、アメリカでは新卒であっても専門的な知識や実務経験のある即戦力となる人が採用される傾向にあります。専門的な知識については職歴がない人の場合には大学での専攻が重要視されます。例えばビジネス、経済学、ファイナンス専攻以外の人が銀行などの金融機関に就職することはほとんどありません。また実務経験についてはインターンシップで経験を積みます。海外からの留学生もインターンシップを経験する方が大勢いらっしゃいます。Ｆ１ビザなど学生ビザでアメリカに滞在している場合には、学校外でのインターンシップは無報酬のであれば何も問題ありませんが、基本的には有給で勤務することはできません。そこで、学校外で有給でインターンシップをする場合にCPTが適用されるというわけです。インターンシップ経験は英文履歴書に書くことができますので、アメリカでの実務経験が人事担当者の目にとまる可能性も高くなります。アメリカでは無給、有給に限らずインターンシップは大いに推奨されています。
2.CPTのインターンシップは単位になります。
CPTを申請するには専攻しているプログラムの一環として、学業修了前に行うインターンシップということが前提です。従って、通常インターンシップが単位となるようなプログラムを受講している必要があります。通常の流れとしては、インターンシップのクラスの履修登録をして、インターンシップ先を自身で決め、学校を通じてCPTの申請を行うという手順となります。インターンシップの仕事内容については、専攻に関係する領域に限られます。通常CPTの申請にあたっては、職務が自分の専攻とどのように関連しているかをペーパーにして、学校の留学生オフィスなどに提出します。少し手間はかかりますが、学校でインターンシップのプログラムがある場合は卒業の単位にもなりますので、一考してみるのもよいかと思います。
3.インターンシップで築いた人脈が就職に繋がるケースも。
アメリカではインターンシップから実際の就職に繋がるケースも耳にします。実際にインターンシップをした部署での採用もあるかもしれませんし、インターンシップをした部署の方から別の部署への紹介もあるかもしれません。また、インターンシップ先で知り合った企業の方のご縁で、就職先を紹介してもらえることもあるかもしれません。インターンシップは人脈づくりにもよい機会となりますが、人脈というのはお互いに惹かれるものがあってこそ広がっていくものです。たとえ短期間のインターンシップであっても実力や人間性が認められたりすることなしに、人脈が広がるということはありません。インターンシップ先の企業の方に対して、何かアピールできるものがあることが望ましいでしょう。
CPTで注意しなければいけないことはCPTを365日使ってしまうと、OPTを取得することができなくなるということです。卒業後にOPTの申請をしたい方はCPTを365日使い切らないようにしましょう。また、詳しくは学校の留学生オフィスまでお問い合わせください。
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