留学は人生の中で生涯忘れられない貴重な体験の一つになることでしょう。このコーナーでは、留学を通じて得た様々な体験や感想を日本人留学生の皆様に伺っています。留学での楽しい経験や大変なこと、海外生活で学んだことなどを写真を交えてお話していただいています。今回は、以前このコーナーで学校紹介をしてくださった、Stony Brook Universityに留学中の松本佳恋さんによる取材記事をご紹介させていただきます。
BINGHAMTON UNIVERSITY, The State University of New York
あんなさん
【第13回】
あんなさん
留学されている大学:
BINGHAMTON UNIVERSITY, The State University of New York (ニューヨーク州)
将来は、毎日自分のしていることに誇りをもてるような仕事に就きたいです。
BINGHAMTON UNIVERSITY
大学ではどのような授業をとっていますか?
国際政治学と社会学の授業をメインにとっていますが、国際政治学の授業が一番すきです!ヨーロッパの政治とか、国際法について、国際関係論などどれもすきですね。春学期は国民意識についての授業があって、サンバとブラジルについて書けたのでとても楽しかったです。
社会学の方はどちらかというと女性の権利とかマイノリティ、移民とかの権利について考えることができる授業を選択しています。春学期一番苦労したのは数学。高校の時からずっと苦手で、卒業するのに必要な必須科目の中に入っていたので逃れることはできず・・・
今学期はESL(留学生相手の英語の授業)のアシスタントをさせてもらうことになっているのでとても楽しみです。私もその授業を一年生の時に受けてものすごくためになったので、今度はその先生のもとで働けるのがとても嬉しいです!
なぜ、アメリカの大学を選んだの?
もともとは日本の大学に行く気しかなかったんですが、高三の夏に参加した高校生外交官というプログラムで素敵な高校生にたくさん出会って。日本の大学に得意の英語を使って進学したらいつまでも楽な方に逃げる人生になりそうと思ったんですね。
未来のレールが敷かれすぎてて怖くなって、一番将来何をしてるのかわからないところで、自分の一番の特技が特技じゃなくて逆にデメリットとなるアメリカで自分が何ができるのか試してみたくなったんです。
センター試験を受けないことにしたせいで、高三の12月は胃が痛くて緊張と不安で潰れかけたこともあったし、先生たちも周りの人も本当に驚いていました。でも、最初からほぼ驚かずに背中を押してくれた親のおかげで、そしてその後支え続けてくれた高校の先生達と友達のおかげでアメリカ進学がただの夢じゃなくなったのです。
たくさんある大学の中からビンガムトンを選んだ理由は?
アメリカって本当に大学の数が多いですよね。多すぎてほんとびっくりしました。(笑)
それで、好きな州をまずいくつかに絞らないと決めようがないと思って、最初に行きたい州を選びました。私が選んだのはボストンとカリフォルニアとニューヨーク。ボストンは小学生の頃住んだことがあって知り合いがいたし、カリフォルニアも知り合いが多かったから選んだのですが、ニューヨークはインターンとかできるチャンスが多そうだなと思いました。
全部で20校くらいの大学に出願して、受かった中で一番レベルが高くて学費が安くてパブリックアイビーだったビンガムトンに決めました。
その後、中学の頃の友人(アメリカ人)もビンガムトンに合格してたことがわかって、寮のルームメイトになることが決定して、その友人が学校見学した時の動画と写真を送ってもらって大学の雰囲気を知りました。渡米するまでは、ほぼ何も大学についてわかっていなかった状態でした。(笑)
今の大学の好きなところはどんなとこですか?
北海道で育ったので空気がきれいじゃないと気持ちが晴れないのですが、ビンガムトンもものすごく空気がきれいです。空気が澄んでて美味しくて、森林に囲まれてて、いい匂いがするから気持ちいい!大学に自然保護区があるくらいなの!ストレスがたまるといつもよく走って森林浴してる:)
冬はものすごく寒いです。札幌で鍛えられてると思っていましたがそれでも寒かった!マイナス25度とか初体験。夏は逆に暑くてどこを見渡しても草と木とお花だらけ。とても自然のきれいなところです。
大学のキャンパスはとても広くて、もう2年もいるのにまだ行ったことがないところもあるくらいw
でも、授業がある建物とかはだいたい大学の中心部にまとまってるから不便ってことはないですよ。4年間、毎日新しい人に会えるくらいには広くて、でも、自分の第二の家を探せるくらいには狭いビンガムトンが大好き。
アメリカにきて毎日どう?
さすがに授業は大変。寮生活も大変。朝起こしてくれる親もいなければ、授業をサボった時に怒ってくれる地元の幼馴染もいないし(笑)。でも、大学の授業料って高いから、毎回起きるたびにこの授業何ドル!って考えて真冬でも授業休まないように頑張っています。最初は授業でわからない単語一個でると、その後のことがどんどんわからなくなっていって大変でした。いきなり論文10ページ書くのとかも難しくて苦痛でした。
自分の方がたくさん勉強しているのに、授業さぼって最後に詰め込んだネイティヴの生徒の方がテストでいい点を取ったりしてた時は本当に悔しかった。
でもそれがいい意味でやる気につながって、1年生の2学期目からは授業についていけるようになりました。本当に日々、勉強って感じですね。アメリカにいればいるほど知らなかった英語の表現や言い回しってたくさんあるんだって思い知らされる毎日。けれどもそういうことが楽しかったりもする!
アメリカのパーティは思っていた通り、パワーとエネルギーが凄まじかったですね(笑)。週末のダウンタウンのバーでは人で溢れかえっていて、最初は圧倒されていたけれど、知り合いも増えて今では私のストレス発散の場の一つに(笑)。
週末は何をして過ごしているの?
今学期からレジデンスアシスタント(日本でいう寮長のようなもの)になったので、週末は寮の見回りをしたり、オフィスでのんびりしたりしています。
あとはイベントの参加やボランティア。前学期からボランティアのフラタニティーに受かったので地域のいろんなNGOでボランティアするようになったり、ファッション関係の団体の副代表として地元のブティックと提携を組んでファッションショーやインド人学生の団体のイベントの開催に携わった留学生グループのファッションショーで歩いたり!それから友達とよくタイ料理屋さんに行ったり・・・毎日忙しいけれど楽しくて充実してます!
将来は何したいと思ってる?卒業後の予定や目標ってある?
今、将来やりたいことが二極化していて実は困ってます。何をするにしても人の役に立つことがしたいと思っているのは確かですが、これから毎日勉強しながら絞っていきたいと思っています。大まかな目標としては毎日自分のしていることに誇りを持てる仕事に就くこと、かな!幸せな家庭を持って、大好きな仕事を続けられるようなかっこいいワーキングママになれたら幸せ!
〔取材・文〕
Stony Brook University
松本佳恋
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