留学は人生の中で生涯忘れられない貴重な体験の一つになることでしょう。このコーナーでは、留学を通じて得た様々な体験や感想を日本人留学生の皆様に伺っています。留学での楽しい経験や大変なこと、海外生活で学んだことなどを写真を交えて紹介しています。今回は、SUNYストーニーブルックのAyakaさんのお話です。取材・記事は、以前このコーナーで学校紹介をしてくださった、Stony Brook Universityに留学中の松本佳恋さんです。
Stony Brook University (ニューヨーク州)
Ayakaさん
【第14回】
Ayakaさん
留学されている大学:
Stony Brook University, The State University of New York (ニューヨーク州)
アメリカでの出会いをずっと大切にしていきたいです。
Stony Brook University
まず、海外進学を決めた理由を教えてもらえますか?
高校2年生の時に行った4ヶ月のフィリピンの語学学校へ留学したのが大きなきっかけですね。この留学では日本にはない新しい発見が本当に多かったんです。例えばスラム街での出会いとか。
そこで海外って刺激的って思っただけじゃなくて、海外進学という選択肢があることを教えてもらいました。社会人とか自分より年上の人が多くて、”自分らしい人生”を生きてる人たちに出会えて、その人たちに教えてもらったことは今でも自分の基盤になってるかな!
それくらい自分にとって大きな影響を与えてもらった経験だったと思うんです。
フィリピンの語学学校にて(中列左から4人目がAyakaさん)
それでは、留学先をアメリカにした理由は?
アメリカは異色の宝庫って聞いてて、凄いおもしろそう!っと思ったから。ただそれだけかな(笑)。
コミカレなら高い英語能力がなくても入学ができたからとりあえず行ってみることにしたんです。
帰国子女でも、高校が英語科だったわけでもなかったのに不安はなかったの?
英語は全然できなかったけど、私はコミュニケーション能力高いから大丈夫だと思ってたんです(笑)。
実際アメリカに来て自分の発音が全然通じなかったり、言いたいことがなかなか伝わらなかったりしたけけれど、ボディーランゲージとかを使ってたらコミュニケーションがちゃんととれるんだなって実感しました。
一番面白かったことは”chicken”って言ったのが伝わらなくて、鶏のモノマネをして伝えたことかな(笑)。この話を友達にしたら、普通伝わらなかったらモノマネなんかせず卵を持って行って、この親!って言うでしょって言われました(笑)。実際モノマネをしたらちゃんと伝わったので自分の発音が通じなかってもめげることはなかったかな。
よく日本人は発音が間違ってたら怖いとかの理由で英語を話すことに抵抗がある人が多いって聞くけど、そういうのが自分には全くなくて。常に自信満々でめげずに誰にでも臆さず話すことができたからこそ大学でもやっていけてるんだと思う!
ジェネシーのコミカレはどんなカレッジだったの?
ニューヨーク西部のバッファロー近くのバタビアという町にあって、田舎の小さなカレッジだったからみんな仲良くてファミリーみたいな感じでしたよ。大学全体でも合計3000人くらいしかいないんじゃないかな?建物も2つしかなかった。
ストーニーブルックに来て1年目は広すぎて教室の場所がわからないし、建物同士が遠すぎてしょっちゅう遅刻したりしてたけど(笑)ジェネシーではそんなこと一回もなかった!ストーニーブルックの規模とは比べ物にならないくらいコンパクトな大学でしたよ。
そこではどんな授業をとってたの?
4年制大学じゃないから私は専攻を決めずに、リベラルアーツ(一般教養)だったからいろんな授業をとれて楽しかったですよ。体育のクラスでバドミントンやバレーボールをとったり、セラミック(陶芸)の授業をとった時はぞうさんのじょうろを作ったり(笑)。とにかく楽しかったな〜。
ジェネシーからストーニーブルックに編入してみてどうだった?
第一印象は「キャンパス大きい!人多い!アジア人多い!」って驚きましたね。実際ストーニーブルックでの大学生活がはじまると、四年制大学は違うな、勉強大変だなって感じたかな。とにかくはじめは授業についていくのが大変で勉強量がすごい増えました。専攻は経営学部国際ビジネスです。
あとは学生の質!ストーニーブルックの学生がすごい勉強するのに驚きました。みんなの勉強に対する意識が全然ジェネシーと違うなって。でも、勉強をたくさんしている割に、明るくていい人が多かったのも印象的だったですよ。みんな結構遊んでいるのに、勉強とうまくバランスとってってすごいな〜って思える人がストーニーブルックには本当に多い。だからいい環境に移れたなって思っています。
留学して後悔ってしたことある?
後悔は一切ないよね。もちろん、日本にいる家族と友達が大好きだったからすぐに帰れる距離にいれないことで寂しいなと思ったことはあるけど、ホームシックにはならなかった。ご飯とかも周りの日本人がよく「日本食シック」とか言ってるけど、私の大好物はピザとハンバーガー!だから本当に太る太る(笑)。
楽しくアメリカで生活できているのには、やっぱりコミュニケーション能力が高いのも幸いしたかな。ジェネシーにいた時なんて車の違反で5枚も違反チケット切られちゃって、英語もたいしてできなかった頃だったのに裁判所まで戦いにいったこともあるよ(笑)。本当に良い経験だった。
何事もポジティブにね!自分のコミュニケーション能力とポジティブ思考は就活の面接でも役に立ってて、もう今では特技となっている!
じゃあ留学を後輩に勧めたい?
もちろん!留学をすることがすごいわけじゃないけど、興味があれば、ぜひしてみてほしいなって思う。それもできたら1年じゃなくて4年。
海外進学ってまだまだ選択肢の一つとして紹介している日本の高校って少ないし、そういう選択肢があるっていうことを知っていても、帰国子女じゃないし英語ができないしって自分には関係ないって思ってる人が多い気がする。
けど私みたいに、帰国子女じゃなくても、英語ができなくても、勉強がそんなにできなくても海外進学して頑張っている日本人がいるって言うのも知ってもらえたらいいな。
私は変なプライドは全部捨ててアメリカにきて、自分の持ち前のコミュニケーション能力とポジティブ思考で頑張ってきた。でも、自分一人じゃできなかったと思う。日本にもアメリカにも、なんでも聞いてくれる友達がいたから精神的にきつい時もなんとかやってこれたんだよね。
アメリカでは本当に出会いに恵まれたから、その出会いをこれからもずっと大切にしようって思っとる〜〜!
左:Karenさん、右:Ayakaさん
〔取材・文〕
Stony Brook University
松本佳恋
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