在アトランタ日本国総領事館様は今年2月に、開設50周年を迎えられました。おめでとうございます!
1月23日にはジョージア州議事堂において、在アトランタ日本国総領事館開設50周年を記念する行事「ジャパン・デイ」が開催され、前田総領事がスピーチされました。同行事は、ジョージア州議会日本コーカスの共同議長が開催し、ケンプ・ジョージア州知事、ディール前ジョージア州知事、ウィルソン・ジョージア州経済開発長官等も出席しており、ケンプ知事からは、50年にわたる良好な日本とジョージアの関係を記念し、顕彰状が前田総領事に手渡されました。この「ジャパン・デイ」を皮切りに、一年を通じて様々な50周年記念行事が各地で実施される予定です。
今回の記事では、在アトランタ日本国総領事館の開設50周年を祝しまして、総領事館のご協力を得て、在アトランタ日本国総領事館の歴史や、在留邦人のためにしてくださっていることなどについて詳しくご紹介させていただきます!
総領事館とは
在外公館は、外国と外交を行う上で重要な拠点です。世界各地に大使館、総領事館、政府代表部、領事館事務所があり、それぞれに異なる機能を備えています。
総領事館は、世界の主要な都市に置かれ、その地方の在留邦人の保護、通商問題の処理、政治・経済その他の情報の収集・広報文化活動などの仕事を行っています。
世界にある在外公館の数、海外在留邦人数
令和6年(2024年)1月現在、在外公館は、大使館195、総領事館67、政府代表部12、領事事務所等20が世界各地に置かれています。
アメリカ合衆国に於いては、ワシントンD.C.にある在アメリカ合衆国日本国大使館をはじめ、アトランタ、サンフランシスコ、シアトル、シカゴ、デトロイト、デンバー、ナッシュビル、ニューヨーク、ハガッニャ、ヒューストン、ボストン、ホノルル、マイアミ、ロサンゼルスの14か所に総領事館が、アンカレジ、サイパン、ポートランドに領事事務所が設置されています。
また、外務省では旅券法の定めにより在外公館に届出されている在留届を基礎資料として、毎年、海外在留邦人数を推計しています。外務省「海外在留邦人数調査統計」によれば、令和5年(2023年)10月1日現在の推計で、日本国の領土外に在留する邦人の総数は、129万3,565人でした。在留邦人のうち、「長期滞在者」は71万8,838人で在留邦人全体の55.6%を占め、「永住者」は57万4,727人となっています。米国は、在留邦人全体の32.1%(41万4,615人)を占めています。
在アトランタ日本国総領事館について
在アトランタ総領事館は1974年2月、カーター元大統領がジョージア州知事を務めておられた時に開設されました。そして、2012年5月に現在の場所に移転しています。在アトランタ日本国総領事館は、アラバマ州、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州の4州を管轄しています。過去の統計では平均で毎月500名を超える方々が、領事手続き、広報文化関係及びその他の業務のために事務所を訪問しています。また、在アトランタ日本国総領事館では事務所ビル二階の共用スペースやその他の施設でもセミナーや文化イベント等様々な行事を実施しています。在アトランタ日本国総領事館ホームページ等で情報を確認の上ご参加ください。
現在、在アトランタ日本国総領事館の総領事は前田未央(みおう)氏です。前田総領事は1990年に外務省に入省後、海外ではスイス、アフガニスタン、ベトナム、イタリアの大使館での勤務にてご活躍されました。また日本国内では、外務省本省での勤務の他、内閣官房や宮内庁の業務などでご活躍されたのち、2022年11月3日に在アトランタ日本国総領事として着任されました。以来、日本とアメリカ南東部4州との良好な関係をさらに発展すべく努めておられます。
在アトランタ日本国総領事館の活動について
在アトランタ日本国総領事館は、管轄地域であるアラバマ州、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州の在留邦人の保護や、通商問題の処理、政治・経済その他の情報の収集・広報文化活動などの業務を行っています。具体的な広報文化活動としては下記のようなサービスを行っています。
広報文化活動
1.ご来館者へのサービス
日本文化紹介等に利用できる印刷物(にぽにか,日本地図など)の提供
日本紹介DVD(ジャパン・ビデオ・トピックスなど)の貸し出し
文化啓発品貸し出し(展示用の凧、玩具、写真集等)
学校等における日本紹介授業の実施
日本留学/奨学金、JETプログラム等の情報提供、相談
管轄内日本関連リソース・リストの作成
なお、来館しなくとも、DVDや資料の送付・貸し出しは可能です。文化啓発品の貸し出しをご希望の方は在アトランタ日本国総領事館の広報文化班 に問い合わせてみてください。
在アトランタ日本国総領事館
広報文化班
電話 :404-240-4300
FAX :404-240-4311
eメールアドレス :info@aa.mofa.go.jp
開館日時 :月曜日~金曜日
午前9時~12時30分、午後1時30分~5時
*本年度の休館日はこちらをご覧下さい
2.メールマガジン
在アトランタ日本国総領事館は月1回、ご登録されている方々のeメールアドレス宛にメールマガジンを送信しています。このメールマガジンには管轄内の文化行事カレンダーや最新の日本の情報などが掲載されています。(メールマガジンのサンプルはこちら)
同メールマガジンの受信を希望される方は下のリンクからご登録ください。
https://signup.e2ma.net/signup/1815404/1773432/
3.ジャパン・キャラバン
在アトランタ日本国総領事館では、管轄内の現地小中高校生等を対象に、日本の地理、文化、社会の様子を紹介する「ジャパン・キャラバン」を実施しています。キャラバンの目的は、当地の小中高生に日本に対する理解を深めてもらうことにあり、日本の家庭、生活、学校等の様子を写した写真パネルや地図等を使用し、同館職員が現地校の生徒・教師に対し、現代の日本事情や日本の伝統文化について説明します。このキャラバンは、主として、学校や教師からの要請に応じて実施しています。
また、お子さんが通学されている現地校等から、日本紹介のボランティアを依頼され、どのように説明したらよいか悩んでいる方や、または日頃から当地でのボランティア活動に興味がありながらも、今まできっかけがなかった方などは、何らかのヒントを頂ける可能性があるので、在アトランタ日本国総領事館までぜひ問い合わせてみてください。また、すでに日本紹介に関するボランティア活動に従事されている方々には、DVD、ポスター、地図などの資料の提供が可能なのでぜひ連絡してみてください。
在アトランタ日本総領事館が在留邦人のためにしてくださっていること
在アトランタ日本総領事館は管轄地域の在留邦人をサポートするために様々な業務や手続きを行っています。下記に在アトランタ日本総領事館で受けられる主なサービスをご紹介します。
日本国旅券(パスポート)に関して
日本パスポートの発給、記載事項の変更、盗難・紛失時の手続き等
【対象】アラバマ州、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州にご在住の方、または当地をご旅行中の方。
各種証明書の発行
在留証明、出生証明、婚姻証明、離婚証明、署名(及び捺印)証明、翻訳証明、旅券所持証明、警察証明などの各種証明書の発行。
在外選挙のための手続き
18歳以上の日本国民で在アトランタ日本国総領事館の管轄地域に3ヶ月以上お住まいの方は、在外選挙人名簿へ登録し、在外選挙人証を取得することによって日本の国政選挙 (衆議院・参議院議員選挙) に投票することができます。
在外選挙では、衆議院及び参議院の比例代表選挙、衆議院小選挙区及び参議院選挙区の選挙、それらの補欠選挙・再選挙に投票することができます。
教科書配布や申し込み
在アトランタ日本国総領事館では、管轄内に在留する日本の義務教育学齢期の児童・生徒を対象に、教科書の無料配布を行っています。申し込み手続きについては、受付開始時に領事メールでご案内するほか、受付期間中は在アトランタ日本国総領事館ホームページトップの「お知らせ」および本ページに掲載されますので、そちらでご確認ください。
下記の記載内容は、外務省HPに掲載されている『大使館・総領事館にできること、できないこと』の抜粋となります。
所持金・所持品(パスポート等)が盗難にあったとき、紛失したとき
現地警察への届出に関する助言をします。
例えば現地警察への届出方法をご案内します。
ご家族や知人からの送金に関する助言をします。
例えば日本からの送金方法をお教えします。
パスポートの新規発給又はパスポートに代わる「帰国のための渡航書」の発給を行います。(要手数料)
できないこと
金銭の供与
クレジットカード、トラベラーズチェックの失効手続あるいは航空券の再発行手続の代行
遺失物の捜索
現地警察への被害届提出の代行
犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締り
事件や事故に遭ったとき、緊急入院したとき
医療機関の情報を提供します。
例えば 日本人がよく行く病院や日本語の通じる医者などを紹介します。
ご家族との連絡を支援します。
例えば ご本人による連絡ができない場合には、ご本人に代わり医師から病状を聴取し、ご家族へ連絡します。
現地警察や保険会社への連絡の助言をします。
例えば ご本人による連絡ができない場合には、ご本人に代わり警察に連絡します。
ご家族が現地に向かう場合、外務省が住所地の都道府県パスポートセンターへ連絡し、できるだけ早く現地へ出発できるようパスポートの緊急発給の要請を行います。
現地で治療が不可能な場合、緊急移送に関する助言・支援を行います。
例えば 移送方法についての助言、移送会社への連絡をします。
死亡事件・事故の場合には、ご遺体の身元確認をお手伝いし、ご遺体の荼毘、死亡証明書の発給及びに日本への移送に関する助言を行います。
できないこと
病院との交渉、医療費・移送費の負担、支払保証、立て替え
犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締り
相手側との賠償交渉
上記の他にも、在アトランタ日本総領事館は在留邦人のために出生届、養子縁組届など様々なサービスやサポートを行っています。
在アトランタ日本国総領事館
在アトランタ日本国総領事館ウェブサイト
代表電話番号 (404)240‐4300
住所:アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ市ピーチツリーロード3438番地 フィップス・タワー8階 スイート番号850番
Phipps Tower Suite 850
3438 Peachtree Road
Atlanta, GA 30326
※領事窓口をご利用の方へ
在アトランタ日本国総領事館は、領事窓口業務のご利用の際は、事前予約制になっているのでご注意ください。
メールでのお問い合わせ
【領事部】
パスポート、届出・証明、在外選挙登録の問い合わせ
ryoji@aa.mofa.go.jp
日本への査証についての問い合わせ
visa-atl@aa.mofa.go.jp
教科書についての問い合わせ
kyoukasho@aa.mofa.go.jp
【広報、文化関係】
info@aa.mofa.go.jp
【日本企業支援関係】
keizai@aa.mofa.go.jp
道順
Phipps Tower(当館入居ビル) のゲスト用駐車場について
【開館時間】(毎週月曜日~金曜日)
執務時間:
午前9時より午後12時30分、午後1時30分より午後5時まで
領事窓口時間:(予約のみ)
午前9時より午後12時30分、午後1時30分より午後4時まで
―休館日はこちらをご覧下さいー
今回は在アトランタ日本国総領事館の開設50周年を祝しまして、総領事館のご協力を得て、一般的な総領事館の役割をはじめ、在アトランタ日本国総領事館の歴史や、総領事のご紹介、また在アトランタ日本国総領事館が在留邦人のためにしてくださっていることなどについて詳しくご紹介させていただきました。特に管轄地域にお住まいの方は、これらの情報をしっかりチェックして今後のアメリカ生活でぜひ役立ててみてください!
【取材協力】
在アトランタ日本国総領事館
在アトランタ日本国総領事館ウェブサイト
参照:
https://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/JapanDay.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/shigoto.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100436737.pdf
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000047796.pdf
外務省「海外在留邦人数調査統計」
https://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/nihongo/visitornumbers.html
https://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/nihongo/carter_J.html
https://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/nihongo/cgoaisatsu.html
https://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/CGMessageJ.html
https://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
https://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/cultureeducation.html
https://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/passport.html
https://www.atlanta.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/shomeiindex.html
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/taishi_2013.pdf
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/shigoto.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/list/n_ame/usa.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/list/