こんにちは、クイックUSAジョージア州アトランタオフィスのリクルーティング・コンサルタントのひろみ・ダドリーです。毎日暑い日が続きますが、皆様お変わりございませんか？暑い夏を快適に過ごすために、休息をしっかりととり、水分補給を心がけてくださいね！
さて、こちらのコーナーでは、求職者の方々から寄せられるアメリカでの就職や転職に関するご質問やお悩みについて、回答させていただいています。まじめなお話からこぼれ話まで、ご紹介していきますので、アメリカでの転職活動の情報収集に是非お役立てください。
前回のご質問は「ジョージア州在住です。ジョージアではどのような求人がありますか？」でしたが、今回も早速ご質問にお答えしていきたいと思います。
Q 転職に有利な資格について教えてください。
A 資格はその分野に関する知識やスキルを保持していることの証明となりますので、転職や現職で信頼されやすく有利になります。CPA、ITのスペシャリストの資格などが人気です。
まず、資格を取得するためには時間とお金がかかります。①転職を成功させるため②再就職を目指すため③キャリアップを目指すため④起業のためなど、資格をとる意味や必要性など、しっかりとした目的を持つことが大切です。また、「資格を持っている」と「仕事ができる」は全く別です。資格を取った後それをどのように活かすかを考えてお取り組みください。今回は、数ある資格の中で転職に有利となる資格をいくつかご紹介させていただきます。
・米国弁護士資格
アメリカでは、弁護士資格はロースクールを卒業した後、州単位に実施される試験に合格することによって得ることができます。試験は７月と２月の年２回実施されます。州によって試験科目や合格基準点が異なりますので、受験される州の詳細について確認しましょう。
・USCPA（米国公認会計士）
CPAは Certified Public Accountantの略で会計やタックス、財務コンサルタントなどの会計実務を行うプロフェッショナルの資格です。受験はアメリカ各州で行われ、合格した州で認定される資格となります。州によって受験資格や資格取得後の登録基準が異なるので、事前に州の規定をチェックしましょう。
・MBA （経営学修士）
MBA（Master of Business Administration）は経営学修士を意味し、経営学の大学院（ビジネススクール）修士課程を修了した人に授与される学位です。ほとんどのMBAプログラムでは、経済学、マーケティング、経営戦略、会計、人事戦略など多岐にわたるビジネス系の科目を学びます。実際の現場で通用する力を鍛えることを目標としたプログラムで、企業経営に必要な能力を身につけることができます。
・CFP(フィナンシャル・プランナー)
CFPはCertified Financial Plannerの略で顧客の資産や収入、負債などに対するデータを集め、分析し、貯蓄プランや投資・保険対策などのファイナンシャル・プランを提案するスペシャリストの資格です。個人や法人への運用方針をアドバイスするコンサルタント的な仕事となります。試験合格後は、３年から５年のFP関連での実務経歴を経て正式なFPに認定されます。アメリカをはじめ世界数ヶ国で通用する資格です。
・Customs Broker(通関士)
通関士とは「税関と輸出入業者間の複雑な事務を輸出入業者に代わって行う専門家」 のことです。国際貿易における輸出入において通関士は連邦政府と輸出入者との間の連絡役を務め、輸入者に代わって通関手続きや税関への申告を行い、関税や手数料を支払う職務を行います。アメリカで通関士になるには、米国税関・国境警備局（US Customs and Border Protection）が年2回実施する試験（Customs Broker License Examination）に合格しなければなりません。
・RSL(不動産セールスパーソン)
RSLはReal Estate Sales Licenseの略でアメリカで不動産の売買、賃貸などの仲介や紹介が可能となる資格です。各州ごとの試験となり、州によって受験資格や資格取得後の登録基準が異なるので、事前に州の規定をチェックしましょう。合格後は、不動産エージェントの元でセールスパーソンとして働くことができるだけではなく幅広い業界で取得した知識を応用できる資格です。
・SHRM-CP / SHRM-SCP（人事の資格）
SHRM-CPとSHRM-SCPは米人材マネジメント協会（SHRM：Society for Human Resource Management）の資格で、SHRM-CPは、ポリシーや戦略を導入し、従業員や利害関係者の連絡係を務めるほか、各種の業務処理や人事サービスの提供を担う初級および中級の人事担当者を対象とし、SHRM-SCPは、人事業務の指導、戦略開発、地域社会への影響力の向上、業績指標の分析のほか、人事戦略を全体的な目標と合致させる役割を担う上級レベルの人事専門家が対象となります。
・Cosmetology（コスメトロジー）
コスメトロジーはヘアカット、メイクアップ、エステやネイルなどの分野で働くことが可能になるトータルビューティの資格です。コスメトロジーライセンスは、アメリカの各州での試験に合格することで、その州にて取得することが出来ます。州によって受験資格や資格取得後の登録基準が異なるので、事前に州の規定をチェックしましょう。また、全ての資格が必要ない方はエステやネイルだけの資格を取得することも可能です。
・MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSはマイクロソフト社が主催する、Excel、Word、PowerPointなどオフィスで欠かせないマイクロソフトオフィスの知識と操作のスキルを客観的に評価、証明する資格試験です。取得すると実践的なパソコンスキルを持つことが証明できるため人気の資格の一つです。
・A+、Network＋、MCSA、Security＋、MCSEセキュリティ、PMP、CCNA（ITスペシャリスト）
一口にITエンジニアと言っても、その職種は数多くありますので、ご自身の目指すエンジニアに関連した資格を取得すされるとよいでしょう。最近では、情報システムの基盤を整備し、専門家として情報セキュリティ管理をするための資格が人気があるようです。
上記の資格のほかにも、医師、看護師、各種IT系資格、各種金融系資格、秘書に求められる広範囲な能力を問う資格であるCPS（米国秘書検定）、弁護士をサポートする業務を行うパラリーガルの資格など、業種や職種によって様々な資格があります。どのような職種でキャリアアップしていきたいのか見極めて、そのためにはどのような資格が有利になるのかをリサーチし、その資格を取得するための綿密なプランニングを行ってください。
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