海外での就職や転職に欠かせない英文履歴書。アメリカでは履歴書のことをレジュメと言います。日本の履歴書とは形式も違いますので、レジュメについてよく知らない方、またこの機会に基本を復習したい方は、まずは「人事の目にとまる英文履歴書(レジュメ)の書き方」をご覧ください。
レジュメ作成における絶対外せないポイントと最近のトレンド
レジュメの書き方にもトレンドがあるのはご存じですか?また、無意識のうちにレジュメに書く必要がないこと、書かない方がよいことを書いてしまったりしていませんか?履歴書は希望する仕事を獲得するための最重要書類といっても過言ではありません。今回の記事ではレジュメ作成において絶対外せない重要ポイント、および最近のレジュメのトレンドやNGについても説明させて頂きます。レジュメを作成する際に、ぜひトレンドを取り入れ、NG項目のないよう十分に確認して魅力的なレジュメを作成しましょう。
キャリアサマリーを最初にもってくる
履歴書を提出しても、全てに目を通してもらえるとは限りません。アメリカの雑誌「タイム」には通常、採用担当者は応募者の履歴書を6秒以上見ないという衝撃的な記事があります。履歴書の上から1/3の部分は履歴書の中でも、最も採用担当者に目を通してもらえる可能性がある場所です。トップに自分の名前や電話番号、メールアドレスなどの連絡先を記入したら、すぐ次のセクションに、ぜひ力強くまとまったキャリアサマリーを入れましょう。採用担当者にここで自分に興味を持ってもらい、もっと履歴書を読んでもらえるようアピールするのです。強い言葉を使い、専門性や技術をアピールするのもよいですし、過去の自分の仕事における功績を数字を使用して表現するのも効果的です。冗長な表現は避け、分かりやすくシンプルかつ魅力的なサマリーを作ることを心がけましょう。
ソーシャルメディアの重要性
転職活動においてソーシャルメディアの重要性は年々高まっています。採用担当者が応募者について、オンラインでサーチをすることも稀ではありません。従来の履歴書とは異なり、最近のレジュメのトレンドの一つに、自分が使っているソーシャルメディアのアカウントを記入するというものがあります。ソーシャルメディアの中でも特に仕事に特化したLinkedinのアカウントを持っているなら、レジュメにぜひ自分のアカウントの情報を記入しておきましょう。Linkedinはアメリカではビジネスのコネクションを作るために多くの人が利用していますが、採用のツールとしても使用されているので、持っていない方はレジュメを作る機会に新しくアカウントを作成することもおすすめです。
また、フェイスブックの個人のアカウントではなく、ページを運用している方はそのアドレスをレジュメに掲載するのも有効です。注意すべきなのは、プライベートな目的で運用しているSNSのアカウントをレジュメに紐づけるのではなく、プロフェッショナルな目的で運用されているアカウントをレジュメと共に担当者に見て頂くことです。ツイッターもプライベートではなく、仕事に関連する内容で運用しているならばアカウントをレジュメに含めるのも効果的です。
AIフレンドリーな履歴書にする
アメリカでは、すでにフォーチュン500に掲載されている大多数の会社は、履歴書の審査のためや面接など、何らかの形でAIを採用のプロセスの中に取り入れています。レジュメの選別に多くの会社でAIが積極的に活用されているので、レジュメもぜひAIフレンドリーに作成する必要があります。AIによるレジュメ選考を通過しないと面接にたどりつけない場合もあるからです。一つの方法としては求人情報の中の業務内容や、職務、技能などに使用されている単語を、キーワード的にレジュメの中でふんだんに使用するという方法があげられます。こうすることによりAIが履歴書をピックアップする確率が上昇し、落とされる可能性が減少します。
また、レジュメをAIが読み取りやすいフォントにすることも大切です。フォントについてもトレンドがあり、従来レジュメによく使われていたTimes New Romanは今や古くさくあか抜けないイメージがあるようです。最近ではレジュメにはFranklin、Gothic、Calibriなどのサンセリフ系のフォントが好まれています。AIのシステムによってはヘッダーやフッターの情報は読み込まないものもあるので、コンタクトインフォメーションをヘッダーやフッターに書くのは避けましょう。
また矢印や複雑な記号や図などもAIが読めない可能性があるので、使用は控えた方が安心です。さらにレジュメをAIフレンドリーにするには、ワードドキュメントの形式が推奨されます。システムによってはワード以外の形式を読み込めないものもあるからです。またレジュメ全体のデザインも複雑なものではなく、AIが読み取りやすいようにシンプルなレイアウトにすることも大切です。
応募する全ての仕事それぞれにレジュメをカスタマイズする
仕事によって求められるスキルや適性が異なるので、レジュメを1つだけ作成して、それを沢山の会社の様々なポストに送るのではなく、仕事を獲得する確率をあげるために、それぞれの仕事に対してレジュメをカスタマイズして、その仕事で求められているスキルや適性を効果的にアピールするようにしましょう。またすでに述べたように採用担当者はそれぞれの履歴書を見るのに、ほんのわずかな時間しかかけません。そうした状況で、他の応募者よりも採用担当者の興味をひくためには、カスタマイズされてない一般的なレジュメではなく、その仕事に最適な人物であることが強くアピールされたレジュメである必要があります。
第三者に客観的な目でみてもらう
レジュメは仕事を獲得するための最重要書類といっても過言ではありません。今までレジュメを書いたことがなかったり、どうしても上手く書けず自信がないときは、添削サービスなどを使用して、第三者に客観的なアドバイスをもらうことも良い方法といえます。自分では気づけなかった点を指摘してもらえたりするので、上手に活用しましょう。
インフォグラフィックを使ったレジュメが増加
最近のアメリカにおけるレジュメの見逃せないトレンドの一つとして、インフォグラフィック(情報やデータを図や表を用いて視覚的に表現したもの)を多用したレジュメが増加している傾向が挙げられます。インフォグラフィックを利用することにより、従来のレジュメと異なり、もっと自由にクリエイティビティを発揮して自分の魅力をアピールできるので、この傾向は特にデザイン系に顕著にみられるようです。また、学校で建築やグラフィックデザイン等を専攻している場合は、アドバイザーからレジュメをインフォグラフィック化することが推奨されているようです。
レジュメでやってはいけないこと
レジュメを書く際のNGは一般的なことから、時代に合わなくなっているのでやめた方がよいこと、また日本の履歴書との文化の違いからやってしまいがちな間違いなど様々です。下記のNGを参考にして、美しく失敗のないレジュメを作成しましょう。
長すぎるレジュメやスペルミスはNG!
レジュメの理想は1ページです。収まらない場合は必ず2ページ以内でまとめるようにしましょう。経歴を簡潔に表現するために、IやWeの主語から始まる文章は避け、OrganizedやManagedなどの動詞から文章を始めるようにしましょう。出来るだけ強力な言葉を使用することが推奨されるので、その他のアピールするために有効な言葉、知的な印象を与える言葉選びについては、ぜひこちらを参考にしてください。
また特にキャリアの長い方は、今までの職歴を全て記入する必要はありません。キャリアサマリーに簡潔にまとめ、実際の職歴は10-15年以内のものを記載しましょう。当然ですがスペルミスも命とりです。しっかり見直して誤字脱字のないよう徹底しましょう。また、インフォグラフィック系のレジュメを作成した場合は、要所で効果的に色を使って見栄え良く仕上げましょう。
不適切なEメールアドレスを使用しない
メールアドレスはレジュメの中で、人事担当者が最初に目にするものの一つです。あまりに不真面目、もしくは幼稚な印象を与えるメールアドレスを使うのは避けましょう。また、yahooやhotmailのアカウントは、教育目的でよく使用されているアカウントなので採用担当者にアマチュアの印象を与えてしまう可能性があります。最近のトレンドからいっても、求職活動においてはビジネスシーンでよく使用されるgoogle アカウントを使用することをおすすめします。
キャリアオブジェクティブやリファレンスについての文章
従来のレジュメではレジュメを魅力的に見せる方法として、最初にキャリアオブジェクティブを述べたり、最後にReferences available upon requestなどと記入するのが常識として推奨されていましたが、最近のレジュメではこれらは省略される傾向があります。特にレジュメの冒頭部分では、キャリアサマリーをハイライトして採用担当者に自分が何をできるかをアピールすることに重きをおき、キャリアオブジェクティブはわざわざ書かなくても、レジュメを読めば理解して頂けるように表現しましょう。リファレンスについての記載は省略して大丈夫です。
職歴や学歴は最新のものから記入する、プライベート情報も必要ありません
レジュメと日本語履歴書の大きな違いは時系列です。レジュメでは、最新のものから古いものへと書くようになっています。また、通常学歴よりも職歴が先に記載されます。 また、日本の履歴書と異なり住所を詳細に書く必要はなく、写真を挿入してはいけません。生年月日や性別、配偶者の有無などのプライベート情報や関係のない趣味も省略しましょう。
時代遅れ、もしくはあまりに常識的なソフトウェアを使用できることのアピール
テクノロジーの進化が目覚ましい今、それぞれの業界において、最新のソフトウエアを使えるかどうかは、人事担当者がレジュメを見る時に注目する大切なポイントです。その業界で新しい流行のソフトウェアが使える場合はレジュメでぜひアピールする必要がありますが、間違っても、業界ですでに時代遅れになっているソフトウェアや、誰もが使えるソフトウェアを自慢げに使えるなどとアピールはしないようにしましょう。人事担当者にかえって良くない印象を与えかねません。
人としての魅力をアピールするときはストーリーで
レジュメで人としての魅力をアピールするときに、Hard Working, Cooperative, Motivatedなどの単語を羅列してのアピールは説得力が全くないのでやめましょう。この場合は短くても良いので、今まで自分が仕事においてどのようにHard Workingだったか、どのようにCooperativeだったかを説明するストーリーを書くと、信憑性が高くなり効果的です。
今回はレジュメを作成する際に、絶対に外せない重要ポイントから最近のトレンド、NGまでご説明しましたが、いかがでしたか?日本の履歴書と異なるレジュメの常識や、従来のレジュメの書き方とは異なる最近のトレンドを理解して、見た目も内容も自分の魅力を最大限にアピールできる効果的でスタイリッシュなレジュメを作成して、ぜひ採用担当者にしっかりと目を通してもらい、希望するお仕事を獲得してください。
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