本格的な冬がやってきましたね。ですが、冬の寒さが厳しいからといって、暖房器具ばかりに頼ってしまうと、室内の空気が乾燥してしまったり、光熱費がかさんでしまうなど、よいことばかりではありません。寒い冬でも、ちょっとした工夫でおうちでも外でも快適に暖かく過ごすことは可能です。今回は寒い冬を暖かく快適に過ごすための工夫をお伝えします。
1「素材」に着目し、おしゃれに温まりましょう
まずは、寒さが気になる季節にぜひ準備しておきたい、あったか肌着。肌触りのよさを重視するなら天然素材がおすすめです。絹素材はなめらかで、保湿・保温性が高く、通気性に優れているので、冬の蒸れが気になる人にぴったりです。敏感肌の方には木綿の肌着がおすすめです。
もっとも暖かいのは羊毛素材です。保温性だけでなく断熱性もあるので冬の肌着には最適です。ちくちくとした肌触りが気になる方は、木綿と混合されたタイプを選ぶとよいでしょう。天然素材ならではの自然な風合いは、使い続けることで年月と共に変化し、なじんできて長く楽しめるのもよい点です!ちなみに羊毛はニットやマフラーなど冬のお出かけにも活躍してくれます。
おしゃれな毛布や肩掛けを使ってにあったまるのもよいですね。大きめの肩掛けはマフラーにも膝掛けにもなって使いがってがよく便利です。表裏両面使用になっているものは気分によって使い分けを楽しみましょう。
足元の冷えを解消するためにルームソックスの購入を考えている方は、「羊毛」や「ボアフリース」でできた保温性の高い物がよいでしょう。「ボアフリース」は、毛足が長く、ふんわりとしたフリースのことです。肌触りが柔らかく、熱が逃げにくいのが特徴です。もこもこでかわいいので、見た目も楽しめます。また、最近は冬でもはけるスリッポンも人気です。冬用のスリッポンは履きやすいのはもちろん、厚底で毛皮や羽毛がついているものが多く、見た目がかわいい上に寒さ対策もばっちりなのでおすすめです!
2冬の食材を使った温かい料理や飲み物
冬に気軽にあったまると言えば、温かい鍋やスープ、飲み物は外せません!寒い冬にぴったりの食材はかぶや蓮根、人参、ごぼう、かぼちゃや大根などの根菜類をはじめ、体の代謝を促し、体温を上昇させてくれる酵素が豊富に含まれている、納豆や味噌、キムチなどの発酵食品、胡椒や山椒、唐辛子、にんにくといった香辛料などが挙げられます。特に根菜類は冬に旬を迎えるものが多くあります。
旬の食材は味もよく、栄養価も高く、値段もお手頃。これらの旬の野菜を使って豚汁やキムチ鍋、冬野菜のポトフなどは栄養もあり体も温まります。冷えに悩まされがちな寒い季節には、毎日の食事に体を温める食べ物を積極的に取り入れて、体の内側から温めましょう!
また、寒い冬にはホットチョコレートやチャイ、ゆず湯やしょうが湯、大根湯などの飲み物で体を温めるのもよいですね。これらの温かい飲み物は、起床後と就寝前に飲むのが特におすすめです。朝は体温が低くぼんやりとしてしまいますが、朝起きて、まず温かい飲み物を飲むと血行がよくなり、むくみが改善されたり、胃腸の働きも活発になって消化吸収がよくなると言われています。
温かい飲み物にはリラックス効果があるので眠る前に温かい飲み物を飲んで、疲れた体と頭が癒された状態でベッドに入りましょう。お気に入りの温かい飲み物で1日を締めくくると、心も体も安らぎ、質のよい睡眠をとることができますよ。
3入浴で体も心も温める
寒い季節は、お風呂にゆっくり浸かると気持ちがよいものですが、お風呂で体を温めるのにも気をつけたいことがあります。温まるには熱めのお湯の方がよいと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、体を芯まで温めるためには、38〜40℃くらいのぬるめのお湯に15分から20分、全身でゆったりと浸かるのが理想的です。
人の体は常に体温を一定に保とうという性質があるので、熱いお湯で急に体が熱くなると体温を下げようとする機能が働き、湯冷めしてしまう場合があるのです。しかも、熱いお湯だと、あまり長く浸かっていられず、のぼせて体全体が芯まで温まる前に湯船から出てしまうなんてことも。ぜひ、ぬるめのお湯にゆっくり浸かって体を芯まで温めてください。保温効果が高まる入浴剤を使うものよいですね。しょうが風呂や、ゆず湯などもおすすめです!
4ホットウォーターボトル(湯たんぽ)の活用
寒い冬には柔らかいさわり心地で、じんわりと温もりが伝わるホットウォーターボトル(湯たんぽ)もおすすめです。最近はおしゃれなものが増えているので、お気に入りの湯たんぽを居間で抱えてくつろいだり、寝る前にお布団にもぐらせておくのもよいですね。持ち運びも簡単なので運転のお供、野外や仕事場など寒い季節に様々な状況で活躍してくれます。
湯たんぽは暖房器具とは異なり、室内で使用しても空気が乾燥しないので、お肌や喉に優しい点も嬉しい特徴です。お湯を入れるだけの手軽さや、サステナブルな観点からも近年見直されている冬の注目商品の一つです。
5加湿器などで部屋の湿度をUP!
体感温度は温度だけでなく、湿度のバランスでも変わります。湿度は部屋の快適さ、居心地のよさに直結する大切な要素です。一般的に、湿度が高くなると体感温度が上昇するので、お部屋の湿度を高めることで、暖房を抑えても寒さを感じにくくなります。通常、人が快適に過ごせる室内の湿度目安は40-60%と言われています。
冬は乾燥しやすい時期ですが湿度が低くなると体感温度が低くなるだけではなく、免疫力が低下しウイルスや細菌が繁殖しやすくなり、肌も乾燥してしまうなどの問題も出てきます。加湿器などを利用して、寒い季節は乾燥対策をしてお部屋の湿度を上げましょう。加湿器がない場合は、洗濯物を部屋干しする、部屋の中に水やお湯をはっておく、霧吹きを使うなど、より手軽な乾燥対策も可能です。ぜひ試してみてください。
6厚手、断熱カーテンで室温を保持!
そもそも冬に室内が冷える主な原因は、外の冷気が窓際から入り込んでくるからです。窓ガラスを通して伝わってくる冷たい空気がお部屋の温度を下げるので、暖房でいくら室内を暖めても、なんと、その熱のおよそ半分は窓から流出すると言われています。そこで大きく活用したいのが、カーテンです。窓際をしっかりとカーテンで防護することで、外の冷気が入り込むことを防いで室温を効果的に保持できます。
寒さ対策としてカーテンを活用する際には、できるだけ厚手の物を使用したり、部屋の暖かい空気を外に逃さず、外からの冷たい空気も遮断してくれる断熱カーテンを利用しましょう。これらのカーテンを使用することで暖房効率も良くなり、電気代の節約効果も期待できます。また、色を暖色系のものにすると、視覚的・心理的にも暖かみを感じられるのでおすすめです。
7温活で基礎体温を上げる!
体の冷えは血行不良によって起こります。温活とは体を暖めて基礎体温を上げ、基礎代謝を活発にすることで体調不良などの改善することです。健康を維持するには代謝を上げて基礎体温を上げることがとても重要で、体温が1℃上がれば、代謝が約12%も上がると言われています。また体温を維持するために多くのエネルギーが使われるので、体温が高い人ほど基礎代謝量が多く痩せやすいと言われています。基礎体温を上げると体を暖かく保てるだけではなく痩身効果もあるので一石二鳥です!
基礎体温や基礎代謝を高める方法としては、適度な運動が効果的です。日常生活の中に軽い運動を取り入れて、筋肉量を増やしましょう。筋肉がつくことで、冷えが改善されます。特に、体の筋肉の7割は下半身に集中しているので、スクワットやももあげなどで下半身を重点的に鍛えると大変、効率的です。筋トレが苦手な方はヨガやストレッチ、散歩などの低負荷の有酸素運動をを20分程度行いましょう。冷え対策になるだけでなく免疫力も上げてくれます。
今回は寒い冬でも、ちょっとした工夫で快適に暖かく過ごす工夫を7つご紹介しました。これらの方法を試して寒い冬も快適に元気よく過ごしましょう!