こんにちは。週末はいかがでしたか?公園など緑の中でリフレッシュした方も多いかと思いますが、今回はブルックリンの新しい公園「ドミノパーク」についての話題をお届けします。
ブルックリンのウィリアムズバーグは、ニューヨークの中でも開発面で注目を集めているエリアの一つです。特にウィリアムズバークのイーストリバー沿いは、工場の跡地がみるみるうちに高層の住宅に建て替わり、周辺の環境が激変しています。そんな注目エリアのウィリアムズバーグに6月10日「ドミノパーク」が正式にオープンしました。オープンお祝いの日に行ってみましたのでレポートします。
1.ドミノパークとは
「ドミノパーク」はブルックリンのウィリアムズバーグのイーストリバーの川沿いにある新しい公園です。砂糖会社の「ドミノシュガー」の精錬工場の跡地の再開発の一環としてつくられたました。6エーカーもの縦長の広大な敷地で一般に開放されています。公園内には子ども向けのプレイグラウンド、ビーチバレーコート、スポーツ用のフィールド、多目的の芝生エリア、Bocceコート、ドッグラン等が完備されています。また、Artifacet Walk(アーティファクト・ウォーク)と名付けられた高架遊歩道も設置されていて、とても立体感のある公園です。
公園からはマンハッタンの高層ビル、ウィリアムズバーグ橋、イーストリバーの眺めを楽しむことができます。この公園はマンハッタンのハイラインを設計したジェームズ・コーナー・フィールド・オペレーションズ(James Corner Field Operations)という建築会社が設計を担当し、ウィリアムズバークの住民の憩いの公園となるように、またドミノシュガー精錬工場の歴史を保存することに重点を置いて設計されたそうです。
ドミノパークはグランドストリートからサウスストリートまで縦長に広がっており、かつてドミノシュガー精錬工場で使用されていた設備などがアートのように公園内に配置されているのも特徴的です。工場から回収された品は30品目以上にもわたるそうで、インダストリアルなデザインがブルックリンによくマッチしています。
上の写真の巨大な円筒形のタンクはドミノシュガーの工場内のシロップガーデンで、お砂糖を精製する工程中にシロップを回収するために使用されたものだそうです。36フィートの高さがあり、4つのタンクが保存され、公園内に設置されています。タンクの前で撮影している人も見かけました。インスタ映えしそうな写真が撮れそうですね。
2.ドミノパークへの行き方
マンハッタンとブルックリンをつなぐ地下鉄のL線(灰色)のベッドフォードアベニュー駅(Bedford Avenue Station)で降りて、イーストリバーに向かって歩きます。ウィリアムズバーグ橋を目印に南下していくとよいでしょう。
15 River St., Brooklyn, NY 11249
Phone : 212-484-2700
3.ドミノパークの楽しみ方
最近の公園には動きのある噴水が設置されているところが多いですが、ドミノパークには上の写真のような平面の噴水がありました。少し肌寒い日でしたが、子ども達は水の中を歩いたり、走りぬけたりと、元気に遊んでいました。夏の暑い日には水遊びが楽しみですね。お子さんとでかける際には、タオルと着替えを用意して行きましょう。濡れても着替えがあれば安心ですからね。また、写真は残念ながらないのですが、噴水の前には4階建ての長いベンチのような建造物がありました。腰かけてマンハッタンやイーストリバーの眺めを楽しんだり、のんびり読書をしたり、休憩したり、楽しみ方は自由自在です。
子ども達の遊び場のプレイグラウンドもドミノパークらしさにあふれていました。滑り台は工場にあるタンクから滑り降りてくるように見えませんか?遊び心いっぱいですね。マンハッタン側にはエンパイアステートビルディングが見えます。ブルックリンらしい眺めですよね。
ビーチバレーのコートでは、試合が行われていました。ビーチバレーはカリフォルニア州のサンタモニカビーチで、レクリエーションの一つとして始まったが発祥と言われていますが、オリンピックの正式種目となるなど、あれよあれよという間にその地位を獲得してきたスポーツです。1セット21点先取、3セットマッチで2セット先取したチームが勝者となります。足元は砂場、室外で行われるタフなスポーツの一つですね。
芝生のフィールドは多目的に利用されるそうですが、オープニングの日には子ども向けのサッカー教室が開かれていました。街はワールドカップの話題で盛り上がっていますが、ニューヨークでは気軽にサッカーを楽しめるフィールドがたくさんあってよいですね。未来のワールドカップを目指してがんばって!
ドミノパークはわんちゃん達にも優しい公園でした。ドッグランでのびのびと遊ぶわんこ達。また、飼い主と一緒に散歩を楽しむワンちゃん達にたくさん会いました。
4.ドミノパークオープニングデーの様子
オープニングの6月10日は、コンサートやワークショップなど楽しいイベントも用意されていました。開発途中のドミノシュガー工場の跡地の壁には、来場者がアート制作を楽しめるという試みも用意されていました。青空の下、絵具でアート制作のお手伝いをしている人達。子どもも大人もみんな楽しそうでした。また、サンドイッチ・アイスクリームも無料で振る舞われていましたよ。
5.ドミノパークでの食事
お弁当持参もよいですが、ドミノパークの公園内には「Taco Cina」というメキシコ料理のレストランがあります。ユニオンスクエアカフェで有名なダニエル・マイヤー氏率いるユニオンスクエアホスピタリティグループが手がけたタコスタンドです。フードとドリンクを購入して、ゆっくりとお食事エリアで美味しいメキシコ料理を堪能することができます。
6.ドミノシュガー精錬工場の歴史
ニューヨークでは、かつては工業が盛んで、ウォーターフロントには工場が立ち並ぶ工業地帯が発展してきました。その後、地価が高騰や環境問題等から、工場は他州などへ移転するようになりました。ドミノシュガー社もこのエリアに精錬工場を1856年に建設しています。そして、1870年には全米で使用されている半分以上の砂糖をこの工場で生産していたそうです。1882年の火災で当時の工場は燃えてしまい、その後10階建てのレンガと石のビルとして再建されています。このドミノシュガー精錬工場は148年間操業された後、2004年にその操業を停止しました。
2014年7月には工場跡を会場としたアーティスト、カラ・ウォーカーさんの「 A Subtlety, or the Marvelous Sugar Baby」というエグジビションが開催され話題を集めました。このエグジビションを最後にいよいよ建物が壊されるということもあり、さらに多くの人の関心を集めました。私も行ってきましたが、数多くあるエグジビションの中でとても印象に残るものです。
当時の展示会で撮った写真が見つかったのでご紹介しますね。展示会の会場となった、がらんとした廃墟の工場の真ん中には真っ白な砂糖に覆われたアフリカンアメリカンの女性を思わせる裸体の彫刻が置かれていました。スフィンクスを思わせるようなポーズで、全長23メートル、高さは10メートルという巨大な作品でした。中は発砲スチロールが使われているそうですが、全面を砂糖で覆うという大胆な作品でした。
19世紀、この工場が建てられた当時の労働者は奴隷たちでした。奴隷には子どもも含まれていて、無報酬で劣悪な労働環境のもと働いていたそうです。カラ・ウォーカーさんはそうした奴隷たちの悲しみや怒りをこの彫刻で表現しているということでした。
カラ・ウォーカーさんは、カリフォルニア出身。ロードアイランド・スクール・オブ・デザインで美術学修士号を取得されています。ジェンダー、セクシュアリティ、バイオレンス、アイデンティティなどをテーマに多くの作品を発表しています。アメリカの歴史の中で忘れてはいけない事実の中の一つは奴隷制度ですが、奴隷制時代のリンチやレイプなどアメリカのタブーを扇情的に描いた作品など、アメリカの忌まわしい過去をあえて世の明るみに出しています。事実を直視すること、忌まわしい過去を忘れてはいけないこと。この作品から強烈なメッセージを受けたことをいまでも覚えています。「ドミノパーク」に是非、行ってみてくださいね。
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