※2023年12月22日更新
アメリカでは転職は頻繁に行われ、人生の中で10回以上転職を重ねる人も多いようです。仮に40年働くとして、10回転職をすると、単純計算をすると勤続年数は4年となります。では、なぜアメリカではそれほど転職が多いのでしょうか?一般的には長く勤めても給料が上がりにくく、転職をすることで基本給を上げる手段を用いる方が多いと言われています。
でも、転職についてどちらかと言うとネガティブな印象をもっている日本人にとって、アメリカでの転職は考えてはいるけれど、いざとなると不安がいっぱいで積極的な行動に移せないという方が多いようです。しかしながら、現在アメリカでは多くの州で人手不足の傾向にあり、企業の採用熱は高く、仕事を探している人にとってはチャンスがあふれています。以前の記事「大チャンス!今、アメリカで転職すべき5つの理由」で理由を詳しくご説明していますので参考にしてみてください。
新しいことへのチャレンジには不安はつきものです。でも、準備や情報収集などをしっかり行っておけば、その不安も軽減することができます。今回は、アメリカでの転職への不安を払拭する10のポイントについてまとめてみましたので参考にしてみてください。
1.アメリカでの転職の流れを知る
アメリカで転職をしようと考えたら、まずは以前ご紹介した記事「アメリカでの転職準備、5つのポイント」に目を通してみてください。アメリカでの転職で何を準備すべきかを流れにそって理解しておくと不安を軽減することができるでしょう。
転職の一般的な流れは下記のようになります。
自己分析→情報収集、レジュメ作成(アップデート)→企業への応募、書類選考→面接→内定→退職→入社
転職活動をやみくもに始めるのは失敗のもとです。いつ頃までに転職したいかゴールを決めてそこから遡り、いつまでに何をしなければいけないかなど、しっかりと計画を立てましょう。特に就労ビザで勤務されている方は、ビザの満了日がありますので、移民法の弁護士と相談しながら早め早めに行動するよう心がけましょう。
2.転職の理由を考える
転職を考えている人には何かしらの理由があるはすです。まずは「なぜ転職したいのか?」をはっきりさせましょう。理由は一つだけとは限りません。転職したい理由について思いつく限り、リストアップしてみましょう。理由を明確にすることで将来のビジョンや目標などが明確になってきます。目標が定まらないと気持ちにブレが生じて、不安が増してきます。
一般的に転職を考えている人に多い理由は下記のものとなります。
・給与が低い
・福利厚生がよくない
・職場の人間関係が悪い
・現職にやりがいや将来性が感じられない
・上司が尊敬できない
・チャレンジできない
・自己の成長が見込めない
・会社に安定性、将来性がない
・正当に評価してもらえない
・ノルマがきつい
・社風が合わない
一般的に、転職を考えている人は現職での待遇や職場の人間関係に不満を感じている人が多いようです。職場を変えれば不満がすべて解決されるとは限りません。将来どのような自分になりたいのかを考えながら、不満に思っていることを解決するにはどうしたらよいかを考えて、将来のビジョンを明らかにしましょう。
3.情報不足は不安のもと
情報不足は不安増幅の大きな原因の一つです。転職の意思が固まったら、自己分析とともに転職についてのリサーチを十分に行いましょう。本やインターネットで情報収集するのもよいですが、最新の求人マーケットに熟知しているクイックUSAのような転職のプロに相談するのもよい方法です。求人マーケットの状況、レジュメ添削、ビザ、転職での注意点などなど不安に思うことを質問して、一つひとつ解決していきましょう。
4.入社後のミスマッチを避ける
「転職に失敗したらどうしよう」という心配をされる方も多いかと思います。転職後に思っていた業務内容と違っていた。給与や待遇が聞いていた内容と違っていた。なんてこともよく聞く話です。企業が採用活動を始めると必ず用意するのが、ジョブ・ディスクリプションです。まず応募する前にこのジョブ・ディスクリプションで業務内容と待遇についてしっかり確認しておきましょう。
クイックUSAのような転職エージェンシーでは、求人の詳細や採用条件はもちろんのこと、会社の雰囲気、一緒に働く人などの情報も提供してもらえます。面接で聞きづらい待遇のことなどもエージェンシーを通じて企業に確認してもらうとよいでしょう。
ジョブ・ディスクリプションについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
「グローバル人事で必ず必要となるジョブ・ディスクリプションとは」
5.転職で譲れない条件、妥協条件などを考える
アメリカでの転職を考え始めたら、目標を定めましょう。濃い霧の中を方向もわからず暗中模索で進むのと、光のはっきり見える方向へ進むのとでは不安の大きさは格段に違います。転職を考えはじめたら、転職で希望すること、譲れない条件、妥協条件などを書き出してみて方向性を定めましょう。条件などについては現職と比較しがちですが、求人マーケットや相場感を熟知している転職の専門家に相談していただくことをおすすめします。
現在は人手不足ということもあり、優秀な人材の取り合いになっているケースも多くなっています。過小評価も過大評価もどちらもいけません。まずは市場での自分の価値を客観的に知ることから始めましょう。職種によっては求人が少ないこともありますので、最初はあまり業種や職種を絞らずに探すことをおすすめします。
6.自分の市場価値を見極める
今まで積み重ねてきたキャリアや経験を見つめ直してみましょう。給料や待遇に不満がある方は自分の市場価値を客観的に把握する必要があります。知識、経験、資格、学歴、人脈などさまざまな面から自分が世間でどのくらいの市場価値があるかを判断します。
転職では採用する企業の意向が一番となりますので、「企業が求める能力」をどれだけもっているかが一番重要です。一般的に学歴が高くても企業が求める知識や経験などがない方は、価値が下がってしまいます。反対に、企業が求める能力をもっている人であれば、非常に価値が高くなる可能性があります。自分一人だけで判断せず、第三者に意見を求めましょう。
7.自信のあるレジュメを作成する
アメリカでの転職活動といえば、英文レジュメは必須です。ただし、なんでもよいというものではありません。「採用担当者の目にとまる、強い英文レジュメをつくろう!」の記事でもご紹介しましたが、レジュメは企業の採用担当者とあなたをつなぐ最初のツールとなります。
初めての人と会った時に「いい人だな」「仕事ができそう」と感じることがあるかと思います。レジュメも一緒で、採用担当者に「この人にぜひ会ってみたい」と思わせる第一印象の良いレジュメを作成することが大切です。自分のレジュメが書類通過するのか不安に思っている方も多いかと思います。レジュメは一種類だけでなく、応募企業や応募職種によって内容を変えても構いません。第三者に見てもらうなど、一度レジュメを作成したことがある人も、これを機会に一度見直しをしてみましょう。
◎レジュメのサンプルが必要な方は、下記記事から【無料】サンプルをダウロードください。
8.失敗しない面接の準備を行う
何回受けても緊張するのが採用面接。毎回企業や担当者が違うので、不安に思うのは自然の気もちです。面接はあなたの魅力を最大限にアピールする絶好の機会ですので、入念な準備を行いましょう。自己紹介、志望動機、転職理由、現職について、スキル・経験について、キャリアゴールなど、面接でよく聞かれる質問については回答を英語と日本語で用意し、事前に練習しておきましょう。
面接に対して苦手意識をもっている人は大勢いらしゃいます。クイックUSAではそうした方の不安を解消するために、弊社でご紹介した企業との面接が決まられた方に対して、事前の模擬面接を実施していますので、ご希望の方は担当者にご相談ください。
面接でよく聞かれる質問については下記記事を参考にしてください。
「アメリカでの転職・就職の面接でよく聞かれる質問ってどんな内容?」
9.円満な退職をめざす
退職のことを考えると頭が痛いと思う方も多いようです。アメリカではアットウィルが基本となりますので、勤務先に退職の意思を伝えたその日に会社を辞めることもできます。しかしながら、一般的には引き継ぎなどのために退職を申し出てから2週間で退職する人が多いようです。
*アットウィル雇用とは、雇用主はいつでも理由なしで従業員を解雇することができます。同じく、従業員も理由なしでいつでも仕事を辞めることができるというものです。
初めて辞職する人にとっては誰に、いつ、どう退職の意思を伝えるか不安に思う方も多いかと思います。退職の意思は直属の上司に伝えるのが基本です。これまでお世話になった上司へ謝礼を述べるとともに、退職の意思、希望退職日について誠意をもって伝えましょう。「ご相談したいことがありますので、少しお時間をいただけないでしょうか」と切り出し、静かな場所でミーティングをもつようにしてください。退職の理由については「待遇に不満がある」「嫌いなメンバーがいる」など不平不満をぶつけるのではなく、「専門性を高めたい」「資格取得を生かす職場で働きたい」などポジティブな理由を伝えることで円満な退職をめざすようにしましょう。
10.カウンターオファーの準備をする
カウンターオファーとは、退職を伝えた時に企業側から昇給や昇格など退職者の希望する条件を提示し引きとめを行うことをいいます。企業は活躍する優秀な社員が退職した場合、業績が悪化する恐れもあります。また、不足する人材を確保するための採用コストもかかってしまうため、カウンターオファーをする企業も多いのです。
カウンターオファーを受けるか、受けないかは本人の自由です。ただし、退職の理由をもう一度振り返ってその会社で仕事を継続することが、自分のキャリアにとってよいことか、人生が幸せになるのかを冷静に考えてみましょう。カウンターオファーで条件がよくなっても、モチベーションを高く保てない。好条件が他の社員に伝わって、コミュニケーションがとりづらくなる。などマイナス面もあるかもしれませんので、じっくり考えて結論を出すようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「転職したいけど不安で一歩が踏み出せない」という方も多いかと思いますが、現在のアメリカの求人マーケットは売り手市場です。行動を起こせないまま時間だけが過ぎていくのはもったいないことです。アメリカでの転職はビザなどの問題もあり複雑です。一人でもくもくと行動するよりは、クイックUSAのような転職エージェンシーにサポートしてもらうことで転職活動がより円滑に進みます。アメリカで転職を考えたら、お気軽にご連絡ください。
◎アメリカで転職を考えている方は下記の記事も是非ご覧ください。