コロナ禍でもアメリカでの就職・転職を成功させる6つのコツ
2020年、突如として全世界を恐怖に陥れた新型コロナウイルス(COVI-19)。人類を脅かす大変な感染症のパンデミックとなってしまいました。6月14日現在、世界の累計感染者数は757万人、死者数は42万3千人。新型コロナウイルスの影響が長期化すればするほど経済への打撃は大きくなり、就職や転職にも当然影響が出てきます。そこで今回は、コロナ禍でもアメリカでの就職・転職を成功させるコツについてまとめてみました。
1.情報を制する者は戦いを制す
かつて孫子は「名君賢将の動きて人に勝ち、成功、衆に出づる所以のものは、先知なり」と言いました。勝つためには事前に敵の情報を掴むことが大事という意味です。就職・転職活動を戦いとするならば、有益な情報を収集して、集めた情報を創造的に使える人がコロナ禍での就職・転職活動でも勝利をおさめると言えるでしょう。
一般的な情報取集としては下記の手段があげられます。
・インターネット
・新聞、雑誌、書籍
・商品やサービスのカタログ
・店舗
・就職イベント
・OB・OG訪問
・学校
・人材紹介会社
インターネットの発達で、情報収集に長けた人が多くなってきました。就職や転職の情報収集では、多くの人がネットで十分と思うようですが、ネットだけだと実は本当に有効な情報が集められていない可能性があります。インターネットだけではナマの情報を集められていないことが多々あるからです。ナマの情報を集めるには、学校の先輩などに話を聞いてみるという方法があります。また、企業の採用担当者と実際に話す機会のあるクイックUSAのような人材紹介会社から採用企業の話を聞くことも有効です。情報収集には、色々な角度からなるべく多くの情報を集めることをお勧めします。特に人材紹介会社ではコロナ禍でも積極的に採用を行っている企業の情報を把握しており、実際の求人案件も把握していますので、最新の求人マーケットの情報が集まっています。
2.行動こそが成功への鍵
今回、不幸にも新型コロナウイルスの影響で職を失ってしまった方も少なくありません。今回の失業保険の給付では手厚い措置がとられていますが、失業保険は一時的な解決方法です。以前の記事「転職成功の秘訣 他の人より早く行動しよう」でもご紹介させていただきましたが、行動を先延ばしにすると、チャンスを失うことにもなりかねません。実は、新型コロナウイルスの中でも採用を継続している企業や採用を始めた企業は少なくありません。こういう時期だからこそ良い人材を採用することができると、採用に積極的な企業もあります。ただし、希望している業種や職種での仕事探しには長い時間がかかる可能性もありますので、なるべく早めに行動を起こしましょう。行動にあたっては、以前の記事「アメリカでの仕事探しにPDCAサイクルの手法を取り入れてみよう」でもご紹介しましたが、PDCAサイクルを取り入れて行動をチェックをするのもお勧めです。
3.Withコロナ時代に強い業界をリサーチ
一向に終息の様子が見えない新型コロナウイルスですが、今後数年間にわたってコロナと共存していかなければいけないかもしれないとも言われています。今回の自粛で大きな打撃を受けている業界などでは採用を一旦見合わせるところもあるようです。人を集めることで成り立つ業界やソーシャルディスタンスをとりづらいサービス業などです。一方、IT業界、電機やガスなどのエネルギー業界、ファイナンス業界などは今のところは打撃が少ないようです。また、コロナの影響で売り上げを伸ばしている業界もあります。デリバリー、冷凍食品、ゲーム産業、E-commerceなどです。特にオンラインツールを提供している会社は急激に売り上げを伸ばしています。売り上げを伸ばしている業界では採用意欲も高まってくるかと思いますので最新の求人情報にアンテナを立てていてください。
4.WEB面接に備える
新型コロナウイルスの影響で、採用の進め方にも変化が生じています。一番大きな変化は面接の方法が対面式からWEB方式に変わったことです。リモートワークや在宅勤務を導入している企業が増えたため、電話やオンラインでの面接を導入しています。オフィスが再オープンされてもなるべく人との接触を避けるために一次面接は引き続き、電話やオンラインで行われることが多いでしょう。採用面接に備えて、インターネットの環境を整えることはもちろんのこと、便利な周辺機器など事前の準備をお願いします。また、WEB面接については「急激にニーズが高まっているWEB面接に備えましょう」も参考になさってみてください。
5.買い手市場に強い人材になる
今年の初めまでは「人手不足」というキーワードがニュースでも踊るほど、求職者にとって有利な売り手市場が続いていました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、徐々に売り手市場から採用する側が有利な買い手市場に転じてしまいました。買い手市場ではポテンシャル採用は減少し、経験やスキルを重視する採用が増えてきます。売り手市場では、経験やスキルは少し足りないけれど、人柄や潜在能力を買われて採用されるケースもありましたが、買い手市場では即戦力として売り上げに貢献してくれるスキルの高い人材が求められる傾向となります。買い手市場に強い人材について項目をあげて説明していきたいと思います。
・市場価値の高い人材になる
コロナ禍での就職・転職活動では、自身の市場価値を高めることが必要です。市場価値を高めるには得意な分野や職務経験に関連した資格や知識を身につけることがあげられます。会計の仕事であればCPA。IT業界であれば、セキュリティ、ネットワーク、データベース、プログラミングなど様々な資格がありますので、ご自身が活躍されている分野でのスキルを深堀りすることを考えてみましょう。
・掛け算のタレントをもつ
変化の激しい時代には、複数のキャリアのある人が強い傾向にあります。例えば営業だけを長年やってきた人よりも、営業の経験に加えて財務やITも得意というように、掛け算(X)の得意分野をもっている人が高く評価される傾向にあります。また、先日の記事「企業が欲しい人材になる!ITリテラシーが高い人材とは!?」でもITリテラシー向上の大切さをお話ししましたが、テクノロジーの進化はめざましく。ITの仕事と関係のない職種でもITリテラシーの高い人の市場価値は高まっていくでしょう。また時代に即したSNSの知識や経験なども身につけておくことで、アピールポイントとなることもあるかと思いますので、レジュメに付け足しておきましょう。
・リモートワークで力を発揮できる人材になる
今後も暫くリモートワークを継続する企業もあります。IT業界などでは、年内いっぱいリモートワークを続けると宣言している企業もあるようです。リモートワークでの人事考課ではジョブ型になり、より成果主義的な方向へシフトすると言われています。働き方は個人に任せ、成果を重視するという方向です。パフォーマンスで評価されるには、セルフマネジメントのスキルが重要です。やる気スイッチを自分で入れられる人でもあります。リモートワークに限ったことではありませんが、自律的に動けない人はパフォーマンスを上げることができません。自らパフォーマンスを一番発揮できる状態をつくることのできるセルフマネジメントのスキルがリモートワーク時代には必要になってきます。すでにリモートワークをしている人は、成果を数字でレジュメに記載できるように準備しておきましょう。
・リモートとトラスト
「リモートトラスト」という新語も生まれてきているようですが、Withコロナ時代に求められるスキルとして注目を集めているのが、会ったことのない人からオンライン上で信頼を得ることのできるというスキルです。従来のお酒を酌み交わしながら信頼関係を培うという日本の文化は、新型コロナウイルスの影響で崩れ去ろうとしています。これからは新規の取引先も既存の取引先もオンラインで商談を進める機会が増えてきます。オンライン上で信頼関係を築く際に基礎となるのが、コミュニケーションスキルです。メールでもオンラインミーティングでも、相手が十分に理解できるよう明確に言語化し、コミュニケーション上で曖昧さを残さないコミュニケーションスキルがより一層求められてきます。オンラインでは、一方的な話をすることは避け、相手の話を聞きながらコミュニケーションをとるようにしましょう。また、相手の時間を無駄にさせないよう事前の資料の準備や事前のメール連絡なども怠らないようにしましょう。
6.アメリカ以外での転職も考えてみる
アメリカ労働省が発表した5月のアメリカの失業率は13.3%でした。4月よりはやや改善しましたが以前厳しい状況です。希望している業種や職種でアメリカでの採用が滞っているようであれば、アメリカ以外の国での求人も模索してみましょう。クイックUSAのように国際ライセンスをもち、グローバルにビジネスを展開している人材紹介会社では、日本などアメリカ以外の求人もご紹介していますので是非相談してみましょう。最新の求人は「日本、メキシコでの最新求人特集」の記事を参考になさってください。
いかがでしたでしょうか。私達は好むと好まざるとにかかわらず、環境によって従来の考え方や行動を変えなければいけないことがあります。今回の新型コロナウイルスのパンデミックで世界中の人々が困難な状況になっています。クイックUSAではキャリアカウンセリングを随時行っていますので、是非お気軽にご相談ください。
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【バックナンバー】
No.1 日本の人事について、トランプ政権発足以降のビザ取得の状況
No.2 人事が知っておくべき高額医療/消費者保護法(CCPA)施行/感染症対策
No.3 コロナウィルス拡大で米国CDCも推奨「在宅勤務」について/シックリーブ
No.4 在宅勤務特集/在宅勤務に関するQ&A
No.5 コロナウイルスに関するQ&A/WiFiの規定/より快適な在宅勤務のコツ
No.6 CDC雇用者向けページを確認しよう/After COVID-19の訴訟について
No.7 ポスト・コロナの職場環境/ビザ取得の状況/WEB面接のコツ
No.8 出社への不安という理由/職場再開における適正な準備と手順
No.9 Return to Workのポリシーを作ろう/オフォス再開に関する一問一答
No.10 コロナ禍で考える「評価制度の構築」/ Don’t be silent ~アメリカの人事は差別との闘いであるから
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