志望動機を考えるためのプロセス
「なぜその会社に入りたいのか?」「なぜその仕事をしたいのか?」志望動機を考えることは、求職者にとって就職や転職活動での軸となるものです。
また、志望動機は企業にとっても、応募者について理解を深めることに最も役立つ質問の一つで、面接の際によく聞かれる質問ともなりますので、面接を突破するためにもしっかり考えなければいけません。
前回「面接官のホンネ教えます。-面接攻略法-」の記事でも志望動機やNG集、模範解答についてお話ししましたが、今回は志望動機を考える際の最重要ポイント、面接時における志望動機の述べ方等をご紹介させていただきます。
志望動機を考える際の最重要ポイント
志望動機を考える際に一番大切なのは、求職者が「自分の仕事を選ぶための軸」と「その企業の事業内容や特性」との接点を明確にしていくことです。
なぜなら志望動機とは企業に「あなたが、企業選びにおいて最も大切だと考えるものは何であるか、そして、それをもとになぜこの企業を選んだのか」を伝えるためのものだからです。
志望動機が明確にならない際は上記のポイントが明確になってないことが多いようです。
「自分の仕事を選ぶための軸」を明確にさせるために
まずは自分が「できること」と「やりたいこと」を明確にさせましょう。効率的に自己分析する方法としては、できるだけ具体的に自分が「できること」と「やりたいこと」を書き出して客観的に分析する方法がおすすめです。
「できること」は過去の経験の蓄積です。今まで自分がどんな仕事をしてどのような業績を作ってきたか、また、どういう仕事をしていたときに満足や喜びを感じたか、思い出してみましょう。
自己分析が苦手な方は、自己分析アプリを使用したり、キャリアカウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。こちらの記事もぜひ参考にしてください。
「アメリカでの就職、転職活動にキャリアカウンセリングがおすすめな理由」
「できること」が明確になると「やりたいこと」も考えやすくなります。「やりたいこと」は未来への意欲です。「できること」をベースに「やりたいこと」を考えるのもよいですし、さらに飛躍するためにチャレンジとして新たな目標を考えるのもよいでしょう。
この際も漠然と考えるのではなく、できるだけ具体的に自分がやりたいことを書き出すことが大切です。「やりたいこと」が明確になったら、一番大切なのはこの自分の「やりたいこと(自己実現)」と会社への貢献のベクトルが一緒になる企業を探すことです。
その企業の特性や事業内容を知る
企業の候補がみつかったら、その企業に関して出来るだけ多くの情報を集めましょう。その会社のウェブサイトを閲覧したり、パンフレットを読んでみたり、その企業ついて書かれた記事がないかインターネットで探したり、SNSでその企業に関する情報をリサーチするのもよい方法です。
企業の情報を集める際は、その企業の理念(フィロソフィー)に注目しましょう。同じ業界で似ている製品を作っている会社はたくさんあるかもしれませんが、企業理念(フィロソフィー)は、その会社が何を最も大切にしているかを伝える大切なメッセージです。
自分がその企業の根本的な理念(フィロソフィー)に共感できるかどうかよく考えてみましょう。経営者の考え方や社長インタビューなどがあれば、それらを読むのも、企業への理解をおおいに助けてくれます。
会社説明会や合同企業説明会、インターンシップは、その企業のナマの情報を得るための最高の機会です。ぜひ積極的に活用しましょう。人事担当者にどこにも書かれていなかった情報に関して質問をしたり、説明会やインターンシップで文字の情報からは得られない、その企業のリアルな雰囲気に存分に触れてみましょう。
「自分の仕事を選ぶための軸」と「その企業の事業内容や特性」との接点
「自分の仕事を選ぶための軸」と「その企業の事業内容や特性」が明確になったら、その2つの接点について考慮してみましょう。「なぜこの企業なのか」を考える際には「他の企業と比べてみる」ことが大変有効な方法です。なぜA社ではなくB社がよいと思うのか、なぜB社よりC社がよいと思うのかを自分の中で明らかにしていくことで、自分と企業に求める接点も明確になり、どうしてその企業でなくてはならないのかという理由が自然と確立されます。
また、応募しようとしている企業が生産、提供している商品やサービスを丁寧にみていくことも大切です。こうした情報を集めることで、自分がその企業に入った際に作りたい製品や、関わりたいサービスを具体的に想像することが可能となります。実際にその企業の製品を買ってみたり、サービスを使ってみると、自分のリアルな感想や意見を持つことができるようになり、その企業において自分がどのように貢献できるかなど、自分と企業の接点もみつけやすくなるので大変おすすめです。
さらに、その企業で働く社員のインタビュー記事などを読むとその企業における働き方を知ることができ、自分がその企業で働いているイメージも持ちやすくなります。その企業において「やりたいこと」を自実現できるかどうか想像するのにとても良い方法だといえるでしょう。
面接時での志望動機の述べ方
最初に述べたように、志望動機は採用面接の際に最も多く聞かれる質問の一つです。採用担当者も「なぜ、数ある会社の中から、他社ではなく当社を選んで応募してきたのか」知りたいと思っています。「あなたがなぜその会社に入りたいのか」「なぜその仕事をしたいのか」をポイントを押さえてしっかりアピールし、熱意を伝えることが大切です。
また、漠然とした言葉ではなく「自分なら、その企業で力を発揮できる」ということを、実績を根拠に伝えられるとなおよいでしょう。例えば「私は〇〇の部署で〇年、自分で裁量を持って進められた仕事はすべて目標を達成してきました。達成意欲が高いので、大きな裁量を与えてくれる御社なら、業績に貢献できると思いました」というように、自分の強みや経験を活かせることを、具体的な事実や数字を交えて志望動機になぞらえてアピールすると説得力があります。
最後に志望動機を述べる際にこれだけは避けたいNG例をご紹介させていただきます。
NG1.福利厚生や給与など待遇のみが動機となっている
勤務時間や給与など、働く条件はとても大切ですが、それのみが動機となっていると働く意欲などが感じられにくくなります。志望動機は事業や仕事内容に照らしたものであることが望ましいでしょう。
NG2. 成長したい学びたいという気持ちが志望動機になっている
一見、ポジティブに見える成長したい、学びたいという動機ですが、企業は学校ではありません。裏を返すと業務に対して、自分に十分な知識や経験がないという発言になってしまっています。自分が企業に対してどのように貢献できるかをアピールしましょう。
NG3. 志望動機が漠然としている
グローバルに活躍したい、ITの世界で仕事をしたい、企業理念に感激したなどという漠然とした理由を志望動機にするのはやめましょう。志望動機は出来るだけ具体的であることが望まれます。
NG4. その企業の製品やサービスのファンである
志望企業の製品やサービスが好きであることは何もとがめられることではなく、むしろ好ましいことであるかのように思えますが、企業はさらに魅力的な製品やサービスを開発、改善できる人材を求めています。ただ、ファンであることをアピールせずに自分だったら、その製品やサービスにどのように関わっていけるのかを述べましょう。
今回は志望動機を考える際の最重要ポイント、面接時における志望動機の述べ方等をご紹介させていただきましたがいかがでしたか?今回の記事を参考に自分と企業の接点をみつけて、自分にとっても企業にとっても満足できる魅力的な志望動機を考えてみてください。時代はポストコロナ、ウィズコロナの厳しい時代に入っていきます。自分軸をしっかりもって、慎重に会社選びをなさってください。
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