Return to Workのポリシーを作ろう
*紙面の都合上、ポイントを抜粋して記載しております。
Return to Workのポリシーを作ってみましょう。
一般的なオフィス用にカリフォルニア州の例で、もっとも簡単な方法で作ってみたいと思います。
作成の手順
1.カリフォルニア州のチェックリストだけ見よう
2.基本事項を書く
3.ウイルス拡散防止のためのリスク評価と対策
4.責任者によるトレーニング・コミュニケーション
5.個別管理対策とスクリーニング
6.洗浄と消毒
7.物理的距離のガイドライン
8.コンプライアンスをチェック、文書化、修正の手順
9.COVID-19のケースを調査、報告、対策プロセス
まず最初は、カリフォルニア州の発行しているチェックリストを見てみます。
1.カリフォルニア州のチェックリストだけ見てみよう
▼下記のリンクからチェックリストをダウンロードして下さい。
https://covid19.ca.gov/pdf/checklist-office-workspaces.pdf
このチェックリストから御社のポリシーに何が必要か分かります。
2.基本事項を書く
ポリシーには基本事項を表紙に記入して下さい。
日付け 例:05/25/2020
会社名 例:Philosophy LLC
担当者名、役職、連絡先 例:The administrator is Norikazu Yamaguchi
President, Philosophy LLC email: yamaguchi@yourphilosophy.net TEL 310-465-9173
文書のタイトル 例:Philosophy LLC COVID-19 Policy
3.ウイルス拡散防止のためのリスク評価と対策
最初の項目にはリスク評価とその対策について触れます。
例えば:
自社のビジネスの特性からそのリスクを評価する
High (医療関係、葬儀関係等)
Middle (小売り、飲食店等不特定多数と接する業種等)
Low(その他の業種)
のような内容を含めて下さい。
また、
・病気の従業員に家にいるよう積極的に働きかける。
頻繁な咳、発熱、呼吸困難、悪寒、筋肉痛、頭痛、喉の痛み、または最近 味覚やにおいの喪失がある場合は、必要に応じて、従業員を直ちに自宅または医療機関に送る。
等のポリシーを盛り込みましょう。
4.責任者によるトレーニング・コミュニケーション
この項目にはトレーニングについての項目を含めます。
・トレーニングの日時 (定期的なトレーニングの実施)
・COVID-19の一般的な説明(脆弱な人を含む)、症状、医師の診察を受ける時期、感染の拡大を防ぐ方法、および職場での拡大を防止するための雇用主の手順。
参考:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/index.html
・感染した人が病気ではない場合でも、COVID-19を他の人に拡散させる方法
会社のCOVID-19ポリシーの説明
5.個別管理対策とスクリーニング
この項目には従業員のセルフチェック、スクリーニングについて記載します。
・CDCガイドラインを使用した体温や症状のチェックを含む、自宅でのセルフスクリーニング。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/if-you-are-sick/steps-when-sick.html
・従業員が頻繁に咳、発熱、呼吸困難、悪寒、筋肉痛、頭痛、喉の痛み、最近の味覚や嗅覚の喪失を抱えている場合、または彼らと一緒に暮らしている誰かがCOVID-19と診断されている場合、仕事に来ないことの重要性。
いつ、どのような時に病院に行くべきか?
6.洗浄と消毒
この項目には洗浄や消毒についてのポリシーを含めます。
・人の行き来の多い場所で徹底的な清掃を行います。
・一般的に使用される表面および個人の作業領域を頻繁に消毒します。
・使用するたびに共有機器を掃除して消毒します。
・環境保護庁(EPA)承認リストのCOVID-19に対する使用が承認された製品を使用し、製品の指示とCal / OSHAの要件に従って下さい。
・労働者がシフトの前後に清掃方法を実行する時間を提供し、サードパーティーの清掃会社を検討して下さい。
・可能であれば、ハンズフリーデバイスをインストールします。
・空気のろ過と換気を改善するためのアップグレードを検討して下さい。
7.物理的距離のガイドライン
この項目には物理的距離の対策について記載します。
・物理的なパーティションや視覚的な手掛かり(たとえば、床のマーキング、色付きのテープ、または労働者がどこに立つべきかを示す標識)のような手段を使用して、労働者を少なくとも6フィート離して物理的に分離する手段を実装します。
・オフィススペース、キュービクルなどを再構成し、会議およびミーティングエリアの最大容量を減らします。
・必要に応じて、対面式の会議を調整して、物理的な距離を確保します。
8.コンプライアンスをチェック、文書化、修正の手順
責任者が行うチェックの方法や手順についても盛り込みます。
・責任者は下記の情報を常にアップデートする
・CDC (Center of Disease Control and Prevention)
・State (California)
・County
・Cal/OSHA
・OSHA
・EEOC (Equal Employment Opportunity Commission)
DOL (Department of Labor)
9.COVID-19のケースを調査、報告、対策プロセス
職場でCOVID-19に感染者が出た場合の対応方法について記載します。
・職場でCOVID-19にさらされる可能性があることを従業員に通知しますが、米国障害者法(ADA)で要求されているように機密性を維持します。
・Cal/OSHAに従業員がCOVID-19に感染したことを24時間以内に報告します。
・CDCに従業員がCOVID-19に感染したことを24時間以内に報告します。
その他、地域の保険部門等連絡が必要なところに連絡をする
・感染した従業員が働いていた一般的なエリアを、掃除が完了するまで一時的に閉じます。
・コロナウイルスに対するEPAによる使用が承認された洗浄剤を使用して、休憩室、トイレ、旅行エリアなど、感染した従業員が働いていた可能性のある一般的なエリア全体を徹底的に洗浄します。 (理想的には、専門のクリーニングサービスで実行する必要があります。)
・区域を掃除する人は、製品の掃除に必要なPPEに加えて、COVID-19消毒に適したPPE(必要に応じて使い捨てガウン、手袋、眼の保護具、マスク、またはマスク)を装備する必要があります。
ポリシーの制作については下記の2つの動画でも取り扱っていますので、参照下さい。
▼【第89回 アメリカ人事】RETURN TO WORK POLICYを作ろう
▼【第90回 アメリカ人事】リベンジ!もっと簡単に作れないのか?COVID-19ポリシー
引き続き皆様の安全と健康をお祈りしております。
youtube.com/watch?v=ZF0zNSJrSYg
この記事に関してご質問は、Philosophy LLC まで、お気軽にお問い合わせください。
【執筆】
Philosophy LLC 代表
山口 憲和
Norikazu (Kazu) Yamaguchi,
MBA, SHRM-SCP
CA Insurance License: 0F78137
—————————————————————————-
Philosophy LLC
Philosophy Insurance Services
2377 Crenshaw Blvd., Suite 315
Torrance, CA 90501
email:yamaguchi@yourphilosophy.net
TEL 310-465-9173
FAX 310-356-3352
Skype ID: yamaguchi_1405
Since 2009 -10th year anniversary-
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