アメリカでの就職や転職活動において、最重要事項といっても過言ではない自己分析と他己分析についての記事を、前回と今回の2回にわけてお送りしています。
前回のPart1では自己分析や他己分析を行う意味や、具体的な自己分析の行い方や、その注意点についてご紹介しました。ご自身の自己分析を行う際に、ぜひ参考にしてみてください。
アメリカ就職、転職活動の最重要事項!【自己分析と他己分析】Part1
今回は他己分析のメリットや具体的な方法、そして、その結果のいかし方などを詳しくご紹介させていただきます。
他己分析とは
前回の記事でも軽くふれましたが、他己分析は自分で取り組む自己分析とは異なり、他の人から自分がどのように見られているのかを理解し、自分の目線だけでは認識できない自分を知るための方法です。他の人から見た「あなた」は自己分析で得られた結果とはギャップがある可能性があります。ですが、他己分析を行うことにより、こうしたギャップを埋めることができます。ぜひ自己分析と併用して行いましょう。
他己分析のメリット
他己分析を行うことで得られる大きなメリットは、下記の3つとなります。
1.複数の人が様々な角度から分析を行うため、自分では気づいていなかった客観的な自分の「強み」を発見することが可能になります。また、同時に自分の評価と他人の評価にずれがないか確認できます。
2.他人からの指摘により、性格や考え方など内面的な短所だけではなく、身だしなみや話し方、立ち居振る舞いなど、自分では気づきにくい客観的な自分の短所を知って、見直しや改善をすることにより、面接で好印象を与えることができるようになります。
3. 自己分析だけでなく、多くの人々の客観的な視点を自己評価に取り入れることで、面接における自己アピールなどにも具体性や説得力を増すことができます。
他己分析のやりかた
具体的な他己分析のやりかたとして、まずは質問シートを作成しましょう。抽象的だったり漠然とした質問だと相手の方も答えにくいので、できるだけ具体的な質問を考えるのがポイントです。質問の内容は下記のものなどが適しています。ぜひ参考にしてみてください。
●長所と短所
自分が知らなかった長所を知ることで、面接などで効果的に自己アピールすることができるようになります。また、短所を知ることで、それに対する改善策を考えることが可能になります。
●第一印象と親しくなってからギャップがあったかどうか
この質問により、自分が初対面の人にどんな印象を与えるのかが分かります。第一印象が良くない場合、面接の際にも影響するので印象を改善する努力が必要です。そして、親しくなったあとに最初の印象から変化があったかも聞き、現在の印象も正確に把握しておきましょう。
●どんな仕事が向いていると思うか?
就職や転職活動において業界や職種選びに大変役立つアドバイスです。自分に向いている仕事について客観的に他人からアドバイスをもらうことにより、今まで自分では気づいていなかった適した業界や職種がみつかる可能性があるとともに、面接時には面接官にいかにその職種に自分が適しているかを効果的にアピールすることができます。
●印象に残っているエピソード
あなたの対応の良さが表れたようなエピソードを教えてもらうと自己アピール作成や志望企業の面接においても役立ちます。もし短所が表れたエピソードだったときは、短所の改善に役立てましょう。
●集団での役割はどうか?
グループや友達の輪の中で、自分がどんな役割を担うことが多いかを知ると、職業選びにも役立ちますし、良い面であれば自己アピールにも活用できます。
●困難をどう乗り越えるか
困難に立ち向かう場面で、あなたがどう対応するかは企業も知りたい部分です。この質問はぜひ質問シートに取り入れましょう。
●回答を依頼する人を決める
質問内容が決まったら、次に回答を依頼する人を決めます。ここで重要なのはなるべく多くの人にお願いすることです。少なくとも10人以上の人に依頼するのがおすすめです。
依頼する人によって、得ることのできる情報は異なります。回答が偏らないように、年齢や立場、自分との関係性など、いろいろなタイプの人に話を聞くことがポイントです。
まずは家族や親友、恋人など自分と親しい人に依頼しましょう。これらの自分と親しい人々はあなたのことをよく知っているので、自分では気付いていない点を発見できることもあります。また、短所となりうる面もよく見ていることが多いので、率直に意見をのべてもらって、ぜひ改善の参考にしましょう。
次に比較的交流が浅い人に依頼をお願いしてみましょう。面識が浅い人の場合、頼みにくいかもしれませんが、面識が浅い人こそ、客観的な意見が聞けるチャンスです。性格的な部分だけでなく、第一印象のイメージの聞き取りを行うことは面接での印象の参考になります。
質問に対する答えは、直接対面で、もしくはメールやアンケート用紙などで答えてもらうようにしましょう。
また他己分析の方法の1つとしてキャリアカウンセリングもあげられます。
キャリアカウンセリングでは、1対1の面談形式で個人の課題や悩みを解決するべく適正や適職を見つけ出しながら、相談者が何を1番大切にしたいか、選択の軸をどのように定めるかなど、カウンセラーと丁寧に話し合うことで、相談者の心の中を整理していきます。相談者とカウンセラーの対話により、相談者の悩みや課題が明確になり、また、自己への理解が深まり、よりよい意思決定や職業選択ができるようになっていきます。
キャリアカウンセリングについて興味のある方は、ぜひこちらの記事をご参照ください。
他己分析と自己分析の結果を照合し自己アピールを作成
様々な方から客観的な意見を得た後は、自己分析の結果と照らし合わせます。例えば、自分が強みだと思っていることと、他人から見た強みが異なることはよくあるものです。また、自分の中では強みだと思った部分が、世間の水準と比較した場合、強みではなかったということもあります。どちらの結果とも共通する長所や強みはあなたのアピールポイントとなります。
そしてこれらの結果に具体的エピソードなどを加えて、説得力のある自己アピールの文章を作成しましょう。このような独りよがりではなく、客観的な視点をもった具体的で説得力のある自己アピールは就職・転職活動を成功させる最大の鍵となります。
ですが、もし自分で考えていた長所や強みが他己分析の内容と大きくかけ離れている場合は、そうした結果になった理由を把握し、改善していくことが必要です。存在するギャップを受け入れることで、自分とより客観的に向き合えるようになるでしょう。
前回と今回の2回に渡り、自己分析と他己分析について詳しくご説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか? 記事を参考に、ぜひ効果的で意味のある自己分析や他己分析を行って、理想的な就職や転職を実現させてください。
また、就職や転職活動がおわっても、自己分析や他己分析を役立てることは可能です。「自分の生き方はこれでいいのか?」「この後の人生、どうやって生きていこうか」など、長い人生という旅をどんな風に過ごしていくかを決めるために、自己分析や他己分析を有効に活用しましょう。
就職や転職活動をしている方はもちろんですが、その他の方もぜひ自分を知る過程を楽しみ、やりたいことをかなえ、さらに充実した人生にするためにも、ぜひ自己分析や他己分析を行ってみてください。
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No.4 在宅勤務特集/在宅勤務に関するQ&A
No.5 コロナウイルスに関するQ&A/WiFiの規定/より快適な在宅勤務のコツ
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