アメリカ転職で、失敗したくない人のためへの５つのアドバイス

「夢の仕事に就ける」「給料や待遇が良い」「やりがいが高そう」など、さまざまな理由で転職を決める方が多いかと思いますが、入社してみたら思っていた会社や業務内容とは違っていたと後悔する方も中にはいらっしゃいます。

「転職したいけれど、失敗はしたくない」。転職を考える際に思うことはみな同じです。転職するのであれば、人生を好転させるような転職先を選びたいものです。失敗したら人生を狂わせてしまうくらい、転職は大きなインパクトのあるイベントですので、決断には慎重になりますね。そこで今回は、転職で失敗しないためのノウハウをご紹介します。参考にしてみてください。

転職の失敗事例

実は、転職の失敗事例には同じようなパターンが多く見られます。「よくある失敗」を学ぶことで失敗のリスクを大幅に軽減することができます。そもそも、転職の失敗とはどういうことでしょうか？まず初めに失敗事例について見ていきたいと思います。

(事例１)

Aさん　物流　エクスポート・コーディネーター

物流会社のエクスポート・コーディネーターとして働くAさんは、現職での上司との相性が悪く、一刻も早く会社を辞めたいと思っていました。嫌いな上司と顔を合わせずに済むのであれば多少給料が下がったとしても、のびのびと働ける人間関係の円満な会社に移りたいと考えていました。

転職活動を始めて間もなく、同じエクスポート・コーディネーターの仕事での求人案件を見つけ応募したところ、すぐに面接に呼ばれ、その後内定の通知を受け取りました。オファー内容を確認したところ、給与は現在と同等、現職では医療保険は家族の分まで会社が負担してくれていましたが、新しい会社では本人の保険料だけ負担するという内容でした。給料は変わらなくても保険代の個人負担が増えますので、減収という結果になります。でも、上司との人間関係で悩んでいたAさんは、面接官の印象がとても良かったため、転職することに決めました。ところが、働き始めると家族の分の保険料の負担が思いのほか多く、経済的なダメージが大きいことに気がつきました。転職したばかりですが、安易な決断をすぐに後悔することとなってしまいました。

（事例２）

Ｂさん　機械メーカー　営業アシスタントマネージャー

5年ほど機械メーカーで営業として勤務するＢさんは、そろそろ次のステップへキャリアアップしたいと考えていました。転職活動を始めたところ、これまでの機械メーカーでの営業の経験が活かせる企業が見つかり採用面接を受け、すぐに内定をもらうことができました。アシスタントマネージャーという役職もつき、給与や待遇は現職よりはるかに良かったため、すぐに入社の意思を伝えました。

入社してみると、人員不足の部署で仕事は山のよう。労働時間はかなり増えてしまいました。また週末に仕事を家に持ち帰ることもあり、プライベートの時間が削られ、ライフワークバランスがくずれてしまいました。給料が少し低くてもライフワークバランスをとることのできた前職を辞めなければよかったと後悔しています。

（事例３）

Ｃさん　化粧品メーカー　ウェブデザイナー

事務職で働いていたCさんは、デザインや何かをつくることが大好きで、ウェブデザイナーを目指して、夜間のオンラインクラスでスキルを身につけました。即戦力が求められる求人ばかりでなかなかチャンスがなかったところ、エントリーレベルのウェブデザイナーの求人を見つけ応募したところ、知識が認められ見事採用となりました。

希望の職に就くことができ仕事内容にも満足していましたが、次第に上司との人間関係がうまくいかず悩みはじめました。仕事について相談すると、その場によって言うことや指示が変わり、コミュニケーションの行き違いでミスをしても頭ごなしに叱られてしまい、次第に上司と話をすることも怖くてできなくなりました。体調が悪くなるほどストレスを感じるため早くも退職を考えるようになってしまいました。

（事例４）

Ｄさん 　商社　経理

現職の給料や待遇に不満を感じて転職活動をしていたＤさん。給料も待遇も上がる企業との出会いがあり、迷わず入社しました。

仕事の内容は以前とあまり変わらず、すぐに新しい業務になれることができました。ところが、前の会社では同僚や上司と和気あいあいと仕事をしていましたが、転職先の部署では同僚は黙々とパソコンに向かって仕事をするだけで、業務以外の話は一切ありません。またいくら頑張っても成果が認めてもらえていないように感じられ、評価制度にも疑問をもつようになりました。転職して一年も経たないうちに前職のほうが会社の雰囲気もよく、やりがいを感じながら働いていたように思うようになりました。

転職でありがちな失敗パターンの事例をいくつかあげてみましたが、よく耳にする失敗パターンには下記のものがあります。

・給与や待遇が悪くなってしまった。

・仕事内容が思っていたものと違っていた。

・人間関係に問題があった。

・社内の雰囲気が良くない。

・社風が合わない。

・やりがいが感じられない。

・評価に不満がある

・仕事内容に魅力が感じられない。

転職に失敗しないための5つのアドバイス

１．ネガティブな転職理由をポジティブな「目標」にする

「仕事が楽しくない」「やりがいが感じられない」など現状への不満が理由で転職を考える人が多いかと思いますが、将来のビジョンがなく転職しても満足の高い転職にはなりにくいでしょう。「自分がどんな仕事であれば面白いと感じられ、やりがいがもてるか」など、理想とする仕事について自分自身に十分に問いかけてみることが大切です。転職自体を目的にしていると転職先もなかなか決まりませんし、転職できたとしても満足度の低い転職となる可能性大です。

転職のゴールを明確にするには、やはり自己分析がとても大切です。自己分析をしたことがない方は、以前の記事「アメリカ就職、転職活動の最重要事項！【自己分析と他己分析】Part１」と

「アメリカ就職、転職活動の最重要事項！【自己分析と他己分析】Part２」を参考にしてみてください。

目標とは将来の自分像です。5年後、10年後の将来の自分像を描きながら、自分がどのようになりたいかを考えてみましょう。

２．最低限納得のいく給料や待遇、条件のリストをつくる

「仕事が辛い」「人間関係で悩んでいる」など大きなストレスを抱えて仕事をしているのであれば、いわゆる「逃げの転職」で給料や待遇が下がったとしても転職は失敗とは言えないこともあります。ただしその場合、転職先で実現したいことを明確にしておくことが大切です。何も目的もなく転職してしまうと転職先で同じ悩みを抱えてしまうこともあります。

転職で環境が変わり仕事にも慣れてくると、転職後に給与や待遇が下がったことを後悔する方もいらっしゃいます。転職活動をする際には給料の最低希望額や待遇、条件について、リストをつくることをおすすめします。最低限納得のいく待遇を事前に考えておくようにしましょう。

３．自分の市場価値を知っておく

せっかく転職をするのであれば、給料や待遇が良くなる方がいいに決まっています。そのためには自分の市場価値を客観的に把握しておく必要があります。知識や経験、資格の有無、人脈などさまざまな面から見て、自分のスキルが世間でどのくらいの市場価値があるかを判断します。転職エージェンシーなど第三者の客観的な意見を参考にするのもよいでしょう。給料の交渉をする際に、論理的な理由があれば相手を説得しやすくなるでしょう。

また、転職での市場価値は「企業が求める能力をもっているか」ということが求められます。一般的に学力が高く、スキルをもっていたとしても、企業が求める能力をもっていなければ価値は下がってしまいます。市場価値は「需要」と「供給」に左右されるとも言えるのです。特別な経験やスキルが必要な求人の場合、それを備えた候補者が少なければ少ないほど人材の市場価値は高くなります。自分のもつ能力をリストアップし、なるべく市場価値の高い求人に応募することでより良い条件の転職先を探すことができます。

４.ジョブディスクリプションで業務を確認する

転職に後悔する理由は人それぞれです。転職によって役職や年収が大幅にアップしたとしても、予想していた業務内容や環境と大幅に違えばこんなはずではなかったと思うでしょう。そうした思い違いを防ぐためには、ジョブディスクリプションを確認するようにしましょう。

企業が採用活動をする際には、ポジションごとにジョブディスクリプションを用意します。ジョブディスクリプションの一番の目的は、社内において各ポジションの職務内容を明確に記述して文書化することです。タイトル、部署、上司、職務の内容、勤務地、職務ステータス（Exempt or Non-Exempt）、雇用形態、給与レンジ、責任、権限の範囲、職務遂行上必要とされる知識や技術および体力的な要件、資格、経験、学歴などが書かれていますので、会社が求めている責任や期待される職務を正確に把握することができます。よく読み込み、わからないことは面接で質問するようにしましょう。

５．社風は事前にリサーチしておく

社風や社内の雰囲気は働く人にとってとても大切です。「理想の社風」は人によって違います。一人で仕事に集中したい人もいれば、周りの人とコミュニケーションをとりながら働くことが好きな人もいます。指示されながら仕事を進めたい人もいれば、自発的に動くことが好きな人もいます。まずは自分が快適に働くにはどのような社風や雰囲気の会社が良いのかを知ることです。

社風はジョブディスクリプションだけではわかりません。会社のホームページ、YouTube、FacebookなどのSNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）、求人広告、グラスドアなどの会社の評判や口コミ情報などから知る方法があります。また、一緒に働く人と面接をさせてもらったり、職場見学が可能であれば、職場や一緒に働く人を紹介してもらうと社風や社内の雰囲気をあらかじめ知ることができます。

いかがでしたでしょうか？採用面接では質問を受けることが多くなりますが、面接の途中や最後に「何か質問はありますか？」と聞かれることがあります。入社後のギャップを少なくするためにも疑問があれば上手に質問をして、入社前に疑問を解決しておきましょう。

クイックUSAのような転職エージェンシーを利用して転職活動をしている場合、給料や待遇など面接で聞きづらいことはエージェンシーを通じて確認することができます。また、待遇以外でも質問があればエージェンシーを通じて企業に確認してもらうことができます。上手にエージェンシーを利用して理想の転職の夢をかなえてください。

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